作中の年月に関していえば一巻から少し時間が経過している。
ということで主人公アモは神にさらわれてしまった幼なじみのマンザの行方を追いながら旅をしている。ゆく先々で神々の獣を狩ることから鬼の又鬼と呼ばれるようになっていた。
もともと狩猟の腕前は優れていたので主人公がそういうことをしながら旅をしていることに問題はない。いやそれ以外に主人公が生きていくすべはない。
どうやら物語は主人公の行く先々で出会う神々との戦いという小さなエピソードを繋げる形で進んでいくようだ。
一方で囚われの身であるマンザはというと自分をさらっていった神エルスの不興を買って少しずつ肉体を食われているようである。アモが彼のもとにたどり着くまでにどこまで肉体が残っているのかというタイムリミットの問題もあるようだが、同時にマンザの側のエピソードも、ただ彼がアモが来るまで待っているだけというわけでもない。
それにしても前巻といいこの巻といい、それなりの見せ場のある脇役があっさりと退場してしまう。その分展開がスピーディでもあるのだが、次の巻が出るのは一年後くらいなのでもどかしい。
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