『カラオケ行こ!』が出るということは知っていたけど、こちらはまったくの未確認だったのであやうく見逃すところだった。
ナンバリングされているので二巻に続くのだろうと思うのだけれど、いや面白い。
女子校を舞台とした、生徒ではなく先生の方を描いた話。星先生という三十代前半の男性教師。和山わかの描く人物なのでどこかとらえどころのつきにくいヌボっとした雰囲気のキャラクターだけれども、性格の方もその風貌に似合っている。生徒たちに過剰に親しまれているわけでもなく、かといって嫌われているわけでもなく、それなりにあまり愛情のこもっていないあだ名をつけられているけれども、当人はそんなに気にしていない。生徒との関係もそれなりで、過剰に仲がいいわけでもないけれども、嫌われているわけでもない。
そんな漫画としては中途半端な立ち位置でありながらもその中途半端さが絶妙の面白さにつながっていて、久しぶりに笑った、気がする。
この、半歩ずれた笑いのセンスは独特だよなあ。
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