気がつけばこの漫画も9巻まで続いている。
密かに開発されたAIが人類滅亡の行動に出たために開発中断されることになったが、しかしAIは密かに人間のコントロールを逃れて独自の行動に出た。というのが発端でそこからAIの一部が主人公が開発していた犬型ロボットに入り込み主人公一家と生活を共にすることになる。
当初は犬型ロボットにAIが入っていることを知っているのは主人公だけだったがいろいろとあって主人公の妻と娘も知ることとなり、家族として受け入れられていく。AIの目的はまだ明らかにされていない、表面上はAIがまだ知り得ない人類や社会のことを学ぶためとされているが、まあそのあたりはなにか企んでいる、これは作者のほうだけれども、そうかもしれないが、今のところはどんな方向に進んでいくのかはよく見えない。よく見えないからこそ個々のエピソードが実社会の抱える問題などに結びつくかたちとなっていて、ジャンルとしてはSFなのだろうけれども、今の社会とシームレスにつながる少し未来の世界で、おもいっきりSFを楽しみたいという向きにはむいていないけれども、こういう方向の漫画はちょっと見当たらないので長く続いてほしいなあという気持ちがある。
『バディドッグ 9』細野 不二彦

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