江戸時代のどこかの地方らしき土地を舞台としながらも四方を山に囲まれ、東西南北に巨大な神々の像がある。そして夜は決して外に出てはいけないという奇妙な風習。そしてなによりも50歳になると必ず死ななければいけない人々。
山の向こうはあの世と呼ばれ、主人公たちが住む世界はこの世と呼ばれる。
そんな奇妙な世界が単なるファンタジーの設定なのかと思っていたらしっかりとしたSFであったときの驚きはまだ記憶に新しい。
あの世とこの世の繋がりとこの世の成り立ちは明らかにされてきたけれども、その一方でこの世界を作り上げた人物の思惑はまだ明らかではない。
あの世の住人によって作り上げられたこの世はあの世にとっての理想郷なのかと思えば必ずしもそうでもなく、徹底的に管理され、それ以上の文明の発展は許されていない。そんな中、この世をおおきく変化させようという動きが始まってさあどうなるというところなんだけれども、次巻で完結ということではたしてすべての謎は明らかになるのか、それともわからない部分はわからないままに物語として完結するのだろうか。
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