私のペイパーバック

私のペイパーバック―ポケットの中の25セントの宇宙

  •  小鷹 信光
  • 販売元/出版社 早川書房
  • 発売日 2009-03

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『私のハードボイルド 固茹で玉子の戦後史』、『〈新パパイラスの舟〉と21の短篇』そして読んではいないけれども『私のアメリカン★グラフィティ』ときて今度はこの本。趣味全開の本とはいえ、老黄忠だよなあ小鷹信光って人は。
ミステリも好きだけれどもどちらかといえばSFの方に比重が傾いている身としてはこんな本を読ませられると、野田昌宏氏の死が悔やまれる。宇宙軍大元帥が存命だったならばこの本のSF版をいつの日か書いてくれたかもしれない。もっとも宇宙軍大元帥だってまったく書いていなかったわけではないけれども、この本の贅沢な作りを見たら、きっと同じような本を作ってくれたに違いない。
70年代付近までのペーパーバックを中心としているので大半は未訳が多く、しかも知らない作者も多い。そんなわけだから本文を読んでいてもなんだか全然ピンとこない話も多いのだが、しかし、豊富な表紙の写真を見ているだけでなんだか楽しい。SFは絵だねえというけれども、ミステリだって絵だねえというか、なんというか、集めたくなる気持ちが良くわかるよなあ。

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