来月の気になる本 2009/1

今年は訃報続きでした。
3月19日にアーサー・チャールズ・クラークが90歳で亡くなったのが引き金となったわけでもないのですが、クラークが亡くなっても日本には今日泊亜蘭がいるさ、と思っていたら5月12日に97歳で没。
ロバート・アスプリンが同じ月の5月22日にまだ61歳という歳で亡くなり、ここからもう毎月のように訃報続き。
6月6日に野田昌宏が今日泊亜蘭の後を追いかけるかのように74歳で没、海外ではアルジス・バドリスが6月8日に77歳でなくなりました。
翌月の7月4日にトーマス・M.・ディッシュが68歳という歳で拳銃自殺。8月になるとSF方面ではないが、赤塚不二夫が8月2日にとうとう目覚めぬままに72歳で死去。
SF方面での訃報が止まったと思いきや、ミステリ方面でジェイムズ・クラムリーが9月16日に68歳で亡くなる。
10月になるとバリントン・J・ベイリーが10月14日に71歳で死去。
翌月の11月4日にマイケル・クライトンが66歳で亡くなる。
そして、マイケル・クライトンだけじゃSF分が足りないと言わんばかりにフォレスト・J・アッカーマン死去の誤報がLocus Onlineで流れる始末。しかし危篤状態だったのは確かで、マイケル・クライトンの命日からきっちり一ヶ月後の12月4日に92歳で死去。
そして12月9日に翻訳家の中村保男が76歳で亡くなる。
さて、気を取り直して来年に目を向けると……
『HEROES/ヒーローズ(5)』ティム・クリング 角川文庫
『トーキョー・プリズン』柳広司 角川文庫
『機巧館のかぞえ唄<名探偵夢水清志郎事件ノート>』はやみねかおる 講談社文庫
『筒井版 悪魔の辞典<完全補注>(上)(下)』A・ビアス 講談社+α文庫
『独白するユニバーサル横メルカトル』平山夢明 光文社文庫
『☆魚舟・獣舟』上田早夕里 光文社文庫
『枯草の根 陳瞬臣推理小説ベストセレクション』陳瞬臣 集英社文庫
『78(ナナハチ)』吉田篤弘 小学館文庫
『minor club house(1)マイナークラブハウスへようこそ!』木地雅映子 ピュアフル文庫
『セカンドウィンド(II)』川西蘭 ピュアフル文庫
『安徳天皇漂海記』宇月原晴明 中公文庫
『忘れな草』佐々木丸美 創元推理文庫
『心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿』アルジャナン・ブラックウッド 創元推理文庫
『プロバビリティ・スペース』ナンシー・クレス ハヤカワSF文庫
『まほろ駅前多田便利軒』三浦しをん 文春文庫
『空ばかり見ていた』吉田篤弘 文春文庫
『七姫幻想』森谷明子 双葉文庫
平山夢明の『独白するユニバーサル横メルカトル』が早くも文庫化。あまりホラー系は好きじゃないんだけれども、文庫化されたとなればこいつは読まないといけないよなあ。
集英社文庫ではちょっと期待をしていたけれどもやっぱりベストセレクションということで『枯草の根』が登場。前作も標題作の他に何作か併録されていたので、今回も標題作だけじゃないでしょう。
吉田篤弘の作品が二作続けて文庫化。この人の書く話は何となくひかれるものがあります。
延び延びになっていた川西蘭の『セカンドウィンド(II)』もようやく登場。作者のサイトを見る限りでは校了間近ということで今度こそ出ます。
で、出るといえば木地雅映子の新作も。しかもナンバーが振られいるのでシリーズ物のようです。

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