- 著
- 販売元/出版社 角川グループパブリッシング
- 発売日 2008-09-25
一時期、横溝正史にどっぷりはまったものの、当時はまだ中学生。で、なおかつ中学生だったけれども小心者で怖がりだったので横溝正史の角川文庫版の表紙が怖いこと怖いこと、そんなわけだからとりあえず有名所の『獄門島』やら『本陣殺人事件』などは表紙にカバーをかけて見ないようにしながら読みつつも、何作かは映画の方を見たりドラマ版を見たりで読んだつもりになって何とか誤魔化したりしてきたのである。
なので『横溝正史読本』なんかは買ってもいないだろうと思い、今回の復刊でとりあえず押さえておこうと思ったのだが、読み始めてみると書かれているそこかしこのエピソードがやけに記憶にあるのである。
どうもここまでいろいろと記憶に残っているエピソードがあるということは、この本はもっていたんじゃないのかという気にもなってきて、いわゆる「だぶり」である可能性が高くなってきたのだが、まあ気にしないでおくことにする。
で、読みながらいろいろと個々のエピソードを懐かしかったんだけれども、国枝史郎の『神州纐纈城』を長い話だと言っていて、しかも上下巻を読んだと書かれていたので、そんなに長い話だったのかなあと思ったので調べてみたら文庫にして420ページほど、今だとそれほど長いという気もしないのだが、まあそこまで読んでも未完なのだからやっぱり長いのかもしれないなあと思った。
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