
- 著 C・L・ムーア
- 販売元/出版社 早川書房
- 発売日 1974-03
<ノースウェスト・スミス>シリーズと並ぶ、C・L・ムーアのもう一つのシリーズが<ジョイリーのジレル>シリーズ。
全五編プラス番外編が一編という構成、番外編の方はノースウェスト・スミスが登場するというかノースウェスト・スミスの方が主役なので<ノースウェスト・スミス>シリーズの一編としてまとめられているのだが、なんといっても「地球の緑の丘」という歌が登場するという点が特筆すべき点だろう。この話があったからこそハインラインが「地球の緑の丘」という話を書き上げたのだから。
まあそれはさておき、ノースウェスト・スミスの方が受動的というか巻き込まれ型であるのに対して、ジレルの方は能動的な話が多い。松本零士の挿絵のインパクトが大きいけれども作中では男に負けぬほどの体格、そして男以上のどう猛さなのだ。
なんといっても、キスされた腹いせに地獄までおりていって復讐の手段を手に入れ、相手を呪い殺すというどう猛さである。凄まじいというか恐ろしい。それでいて相手が死んだ後で、失った存在の大きさに気付き、死んでしまったことを悲しむというあたりは時代を先駆けた設定のような気もするのだが、それはさすがに深読みのしすぎだろう。

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