灼熱のエスクード―MATERIAL GIRL

灼熱のエスクード―MATERIAL GIRL (富士見ファンタジア文庫 132-7)


灼熱のエスクード―MATERIAL GIRL (富士見ファンタジア文庫 132-7)

  •  貴子 潤一郎/
  • 販売元/出版社 富士見書房
  • 発売日 2008-02-20

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うーむ、まさか二年も待たされる羽目になるとは思わなかった。
そもそも量産出来るネタでガンガン書いて早い段階でけりをつけるつもりじゃなかったのだろうか。
こっちももそういう腹づもりでいたので、こうも長引いてしまうとなんだかなあと思ってしまうのである。
しかも、どのくらい売れているのか分からないけれども、そろそろオビのあおり文句がむなしく響き始めようとしているんじゃないだろうか。
もっとも物語そのものはつまらないというわけではないし、設定自身も丁寧に作られている。敵味方のバランスも絶妙といわざるをえないところを行ったり来たりして読む方にガンガンとストレスを与え続けてくれている。ちょっと言い過ぎか。
しかし、ここまで引っ張ってきた以上はそれなりの結末を見せてくれないと読者も納得しないだろうし、といってもそんなことは作者が悩めばいいだけの話なんだけど、なまじ短編集『眠り姫』が面白かっただけに、こんなところで停滞してもらっては困るのだよ。

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