- 著 内藤 曜ノ介
- 販売元/出版社 講談社
- 発売日 2008-02-22
ひょっとしたら私の知らないところでこっそりと描き続けているのかも知れないけれども、大友克洋が漫画を描かなくなってからかなりの年月が経つ。アニメーションの世界へと行ってしまったきり、漫画の世界には戻って来てくれない。
大友克洋が脚光を浴びはじめた頃、大友克洋の絵柄に感化されたフォロワーが多く世に出たのだが、彼らもやがては独自の絵柄になっていってしまった。
そんなわけで、大友克洋のあの絵に対する飢餓感がずっと続いていたのである。
そんな時、内藤曜ノ介の『ラヂオヘッド(1)』が出た。
おおこれは大友克洋の世界ではないか。
細かな部分で不満点は多いけれども、とにかく私の中でずっと長いこと満たされないでいた部分を埋めてくれたのである。
というわけで二巻が出るのを楽しみにしていた。……が、いつまでたっても二巻は出なかった。いつまでたっても出ないので存在すら忘れてしまったのである。
そんな、存在すら忘れていた内藤曜ノ介の新作がひょっこりと出た。
久しぶりに見た内藤曜ノ介の絵はもう大友克洋の絵ではなかったのだが、まあいい。
本音を言えば『ラヂオヘッド』の二巻も出して欲しいんだけど、とりあえずこの物語の二巻を出してくれれば文句は言いまい。
コメント