王狼たちの戦旗(2)

王狼たちの戦旗 2 (2)

  •  ジョージ R.R.マーティン/
  • 販売元/出版社 早川書房
  • 発売日 2007-04

Amazon/楽天ブックス


ようやくデーナリスが登場したのだが、生きているのが不思議というか作者によってかろうじて生かされているかのような酷い状態。とりあえず希望の光らしきものが少し見えて、もうちょっとは生きながらえそうな感じなのでひと安心といったところ。
ティリオンの方はといえば、仲間がそろいつつあるとはいえどもただ一人、孤軍奮闘の真っ最中で、この先大きな試練が待ちかまえていそうな感じである。
スターク家の子供たちの中でただ一人、作者におもいっきり酷い仕打ちを受けているアリアは、仲間がどんどんと物語から退場していき、前王の私生児と行動を共にしているとはいえ、この先一体どんな試練が待ちかまえているのだろうか。
海を渡った先でデーナリスの物語が展開している一方、北の壁の向こうでもなんだか怪しげな雰囲気が漂い始めて、七王国の争いだけでも読んでいて混乱するほど複雑なのに、これ以上話を複雑にしてどうするんだといいたくもなる。
しかし、まあそんなとこまで書くのかといいたくなるほど、何一つ書き漏らさず執拗に描いているんだよなあ、この作者は。

コメント

タイトルとURLをコピーしました