- 著 仁木 稔/
- 販売元/出版社 早川書房
- 発売日 2007-04
- 著 仁木 稔/
- 販売元/出版社 早川書房
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どうも前半の部分が乗れなかったので後半になっていろいろと派手な展開を見せていくのだけれども話に乗りきれず、何だか最後まで薄いベール越しに世界を眺めているような感じでした。
それというのも舞台が南米で、「カルナヴァル」という単語が出てきた瞬間、船戸与一の『カルナヴァル戦記』を思い出してしまったせいでもあります。『グアルディア』と『カルナヴァル戦記』、何の繋がりもないのですが、『カルナヴァル戦記』から船戸与一の<南米三部作>を思い出し、ああ面白かったよなあと思ったとたん、あれらと比較することじたい間違っているのですが、話に乗れなくなってしまったのです。
しかしそれでも終盤になって事の真相が判明し出すと、おおこれはなかなか凄いではないかと思わされたりもして、前半の部分がもう少し何とかなっていればというかもう少し登場人物に魅力があればなあと思ってしまうのでありました。
JDが主人公だと勝手に思ってしまったのも敗因かな。結局、JDよりもアンヘルの方が重要度が高かったし、つまるところアンヘルの物語だったからなあ。
コメント
ちょうどこの本を買おうか悩んでいました。
>舞台が南米
うーん。南米はなじみがないんですよね。
SF小説としてはどうでしょう?
SFネタとしてはなかなかの物だったんですが、登場人物間の愛憎物語がメインとなっているので、そのあたりで好みが別れてしまうでしょうね。読み方も悪かったせいでちょっと好みに合いませんでした。