- 著 マイクル・ムアコック/
- 販売元/出版社 早川書房
- 発売日 2007-01
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前回のような話を期待していたんですが、さすがに第二次世界大戦が終わった時代、つまり戦後の話になってしまったので、というかエルリックで戦後などという言葉を使うことになるとは思ってもみなかったわけだけど、まあかなりファンタジー寄りの内容でしたよ。
ということで、はっきり言えば読むのが苦痛でしたよ。もっと短くまとめればいいのにと思うほど冗漫とでもいいましょうか、まあこのあたりは好きずきの問題でもあって、そこがいいのだと言う人もいるだろうけど、途中で挫折しそうになりました。
多元世界に関しても、もはや何でもありと化したような状態で、そのうえ適役がどうにも弱く、見劣りしてしまう。そのくせ打たれ強いので、負けても負けても何度でも挑戦しにくるのだ。
主人公でなくてもうんざりしてくるわけですが、なるほどこれはイーガンの「ひとりっ子」における多世界解釈の憂鬱を地でいく内容でもあるなあ。
あと、驚いたのが例の剣によって斬られたのに生き返った人物が登場したこと。うーむこれは何かの伏線なのか、それともまあよく判らないけれどもそういうことだったのだろうか。
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