大久保町の決闘

今日始めて知ったのだが、yahooには評判情報検索というものがあるらしい。で、「鶴田謙二」の評判を検索してみると、「嫌い」として私の記事があったので驚いた。しかも私の記事一つだけである。
この評判情報検索は「情報を機械的に収集・分類・表示しているため、内容の正確性や信頼性を保証するものではありません。」とはなっているものの、それなりの実績と効果があるから公開しているわけで、お前の文章の書き方がおかしいのだと指摘されているような気がしてちょっと落ち込みましたよ。
大久保町の決闘

  •  田中 哲弥/
  • 販売元/出版社 早川書房
  • 発売日 2007-03

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田中哲弥という人はどうしてこんなにもあからさまな嘘を付くのだろう、自分のことは棚に上げてこんな事を言うのもなんだと思うけれども。
現代日本の実在する場所が舞台でありながら、そこは地平線が広がった西部劇の世界。男たちは拳銃を腰にぶら下げ、保安官もいる。隣り町はごく普通の日本の町であるというのにである。しかしそんな設定が何か重要な意味を持っているのかと言えばそんなことはなく、後半にはごく普通に神社が登場する、このいい加減さ。
普通ならばそれが成立する理由付けが途中で書かれたりするのだけれども、田中哲弥はそんな言い訳めいたものなど一切書かない。全くの揺るぎない自身を持ってそれが真実であるがごとく平然と嘘を付き続けるのだ。
だからといって読んでいる方もそれを納得してしまうことができるかといえば全然そうではなく、読みながら作者の付く嘘に対して「そんな馬鹿な」などと脳内でつっこみを入れながら読むのである。
そんな感じで作者との間に、漫才における相方のような関係を築くことが出来れば、後はただひたすら脳内で怒濤のごとくつっこみを入れながら読みふけることでただひたすら楽しく愉快な時を過ごすことが出来るのである。

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