- 著 時雨沢 恵一/
- 販売元/出版社 メディアワークス
- 発売日 2007-03
- 著 時雨沢 恵一/
- 販売元/出版社 メディアワークス
- 発売日 2007-04
Amazon/Bk1/楽天ブックス
ネクスト・ジェネレーションの物語もこれにて一区切り。
一作目の『そして二人は旅行に行った』はともかく、二作目は『アリソンII』と同じくイクス国が舞台、三作目は『アリソンIII』と同じく列車が舞台と、前シリーズとの対応がとれているのでこれにて終了とするのがきれいな終わり方だよなあ。
しかし一区切り付いてみればこのネクスト・ジェネレーションの物語って、トレイズがリリアに自分が王子であることを言えるかどうかだけが焦点の話であって、それ以外はおまけに過ぎないんだよなあ。
主人公たちがそれなりに優秀であっても親たちの方がもっと優秀で、現役を引退しているわけではない以上それなりの見せ場が必要であって、要所要所で主人公たちをバックアックしている状況は、バックアップしてもらえる存在がいなかった親たちの物語の方が物語としては純粋に面白かったわけで、ネクスト・ジェネレーションの物語を書くのはけっこう大変なことかもしれない。
その点では、主人公ではなかったカー・ベネディクトなんかは、いいかげんな親父に成り果てていてこういう親だったらリリアとトレイズももっと活躍できたのかも。
で、もし続編が書かれるのだとしたら、今度はさらに次の世代の物語だったら面白いだろうなあと思うのである。
コメント
「リリアとトレイズ」終わってしまいましたね。
本当に残念です。
ラストなのにインパクトないなぁと思っていたら
>親たちの方がもっと優秀で
これが問題だったんですね。
違和感があったのですが気が付きませんでした。
でも、「アリソン」でまた1冊書いて欲しいな。
『アリソン』では続きは無理かも知れませんが、ひょっとしたら孫の世代の話ではなくって『アリソン』より昔の話を書くかも知れませんね。って、いったい誰が主人公になるんだろう(^^;