今宵われら星を奪う

今宵われら星を奪う

  •  ジョン・ジェイクス/
  • 販売元/出版社 早川書房
  • 発売日 1979-10

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時代設定的には前作『星界の王死すとき』よりも昔の話で、主人公も前作の祖先だったりするけれども、時代が離れているせいもあってどちらから先に読んでも構わないし、どちらか一方だけ読んでも構わなかったりもする。
まあそんなわけだから、シリーズ全体を通しての大きな謎が残されているわけでもなく、今日現在まで三作目が翻訳されないままでいるのけれども、それはそれでまあいいかという気にもなってしまう。
で、星を奪うなんていう題名からしてさぞかし凄い事が起こるんだろうなあとちょっと期待していたらこれが期待はずれで、星というのが宝石のこと。惑星を盗むというスケールのでかい話ではなく、宝石泥棒の話でしたよ。
しかし、単純な宝石泥棒の話ではなくその裏では陰謀が渦巻いていたりするんだけども、今の基準でいえば裏で渦巻く陰謀などはあって当たり前といった設定でもあるので、それほど驚く話でもなく、前作よりはハッピーエンドなので後味はいいんだけれども、わりと普通に話が進んでいくのでどちらかといえば前作の方が楽しめたなあ。

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