石上 三登志著
こういう本を読むたびに身に包まされるのは、古典ミステリをそれほど読んでいないということで、いやはやこんな状態でミステリが好きだと公言してもいいものだろうかと思ったりもする。
この本はある意味、初めて古典ミステリ読もうとする人のためのものではなくて、再読しようかなと思っている人のためのものでもあるので、読んでいないというのはちょっと辛いものがある。
とはいえども、未読だと全然駄目かといえばそうでもなく、「赤毛のレドメイン家」が積読のままのイーデン・フィルポッツなんかは何だかとても面白そうで、読みたくなってくる。もっとも石上三登志の書き方が素晴らしいだけのあらすじ美人にすぎない可能性もあるけど。
それにしても、エラリー・クイーンの章などは、これを書くために全冊再読しなおしたというのだから頭が下がるのだけれども、だからといって何か新しい発見があるのかといえば、必ずしもそうではなく、ところどころ牽強付会っぽい部分もあるのがちょっと残念。クイーンは全冊読み直したくせに、ウールリッチは注釈で1950年の「恐怖」が言及されているけれども、本文の方では1948年代の作品までしか触れられていないので全作は読み直していないような感じだし、横溝正史の捕物帖に関してもあれは時代背景が要請した部分が多分にあるんじゃなかったかな。
まあ、しかし、こういう読み方もあるのだということを教えてくれるという点では面白い本でしたよ。
この本はある意味、初めて古典ミステリ読もうとする人のためのものではなくて、再読しようかなと思っている人のためのものでもあるので、読んでいないというのはちょっと辛いものがある。
とはいえども、未読だと全然駄目かといえばそうでもなく、「赤毛のレドメイン家」が積読のままのイーデン・フィルポッツなんかは何だかとても面白そうで、読みたくなってくる。もっとも石上三登志の書き方が素晴らしいだけのあらすじ美人にすぎない可能性もあるけど。
それにしても、エラリー・クイーンの章などは、これを書くために全冊再読しなおしたというのだから頭が下がるのだけれども、だからといって何か新しい発見があるのかといえば、必ずしもそうではなく、ところどころ牽強付会っぽい部分もあるのがちょっと残念。クイーンは全冊読み直したくせに、ウールリッチは注釈で1950年の「恐怖」が言及されているけれども、本文の方では1948年代の作品までしか触れられていないので全作は読み直していないような感じだし、横溝正史の捕物帖に関してもあれは時代背景が要請した部分が多分にあるんじゃなかったかな。
まあ、しかし、こういう読み方もあるのだということを教えてくれるという点では面白い本でしたよ。
コメント