ジョン・ジェイクス著 / 野田 昌宏訳
<第二銀河系>シリーズ三部作で、三作目が未訳だったので手を出さずにいたんだけれども、三部作とはいうものの、物語としては直接的なつながりが無いということだったので読んでみることにしました。
で、今読んでみると意外や意外面白い。
主人公は脳に欠陥があり怒りが頂点に達するとブチ切れて狂戦士化してしまうという設定ながらも、狂戦士化しても力が強くなるわけでもなく、ただ怒り狂って相手をやみくもに殺そうとするだけ。そして銀河系を揺るがす大陰謀と第二銀河系を牛耳る星界の王達に隠された秘密などといった大ネタは、一見派手そうに見えるけども実際のところはかなり地味。
単純明快なスペース・オペラで、アイデア的にもそれほど目新しいものがあるわけでもなく、ド派手な展開やアクションシーンも無い。しかし、今年沢山出版されたニュースペース・オペラよりも楽しめたのはどういうわけなんだろう。
スペース・オペラといえども、いたって真面目で真剣な展開で、「シンギュラリティ・スカイ」や「ニュートンズ・ウェイク」が一見真面目なように見えて実際はふざけたユーモアで成り立っている点の違いなのかも知れない。もしくは作者の力量の違いかも。なんにせよ小さい活字とはいえども文庫で300ページほどと適度な厚さなところがいいねえ。
ところでこの本の奥付を見て驚きました。
SF、HM、NVといったレーベルの略号の中に混じって、
Jr Junior
YR Young Romance
GB Game Book
があるじゃありませんか。この本、昭和62年の本なんだけれども、まだこの時代ハヤカワ文庫Jrなんて残っていたんだ。しかしもっと驚いたのはハヤカワ文庫YRの方で、ハヤカワ文庫JRはまだ子供の頃に書店で見かけた記憶があるけれども、ハヤカワ文庫YRなんて実物も見たこともありません。JrとYRがどんなラインナップたったのかはこちら。フランシーン・パスカルの作品しか出ていないのが凄い。
Game Bookに関しては何だか涙が出るなあ。ゲームブックのブームが終わりかけた頃に出たやつで、グイン・サーガのやつとかあったけど、さすがに買いはしませんでしたよ。グイン・サーガが100巻突破したときに復刊でもすれば良かったのに、とも思ったけど。
で、今読んでみると意外や意外面白い。
主人公は脳に欠陥があり怒りが頂点に達するとブチ切れて狂戦士化してしまうという設定ながらも、狂戦士化しても力が強くなるわけでもなく、ただ怒り狂って相手をやみくもに殺そうとするだけ。そして銀河系を揺るがす大陰謀と第二銀河系を牛耳る星界の王達に隠された秘密などといった大ネタは、一見派手そうに見えるけども実際のところはかなり地味。
単純明快なスペース・オペラで、アイデア的にもそれほど目新しいものがあるわけでもなく、ド派手な展開やアクションシーンも無い。しかし、今年沢山出版されたニュースペース・オペラよりも楽しめたのはどういうわけなんだろう。
スペース・オペラといえども、いたって真面目で真剣な展開で、「シンギュラリティ・スカイ」や「ニュートンズ・ウェイク」が一見真面目なように見えて実際はふざけたユーモアで成り立っている点の違いなのかも知れない。もしくは作者の力量の違いかも。なんにせよ小さい活字とはいえども文庫で300ページほどと適度な厚さなところがいいねえ。
ところでこの本の奥付を見て驚きました。
SF、HM、NVといったレーベルの略号の中に混じって、
Jr Junior
YR Young Romance
GB Game Book
があるじゃありませんか。この本、昭和62年の本なんだけれども、まだこの時代ハヤカワ文庫Jrなんて残っていたんだ。しかしもっと驚いたのはハヤカワ文庫YRの方で、ハヤカワ文庫JRはまだ子供の頃に書店で見かけた記憶があるけれども、ハヤカワ文庫YRなんて実物も見たこともありません。JrとYRがどんなラインナップたったのかはこちら。フランシーン・パスカルの作品しか出ていないのが凄い。
Game Bookに関しては何だか涙が出るなあ。ゲームブックのブームが終わりかけた頃に出たやつで、グイン・サーガのやつとかあったけど、さすがに買いはしませんでしたよ。グイン・サーガが100巻突破したときに復刊でもすれば良かったのに、とも思ったけど。
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