SFマガジン編集部編
今年も出ました「SFが読みたい!」の2007年版です。
去年はどうだったかなどと振り返ったりもするとなかなか面白い発見があったりするのですが、というか去年の内容などきれいさっぱり忘れていましたよ。
ベスト10に関してはまあ特に何もいうことはないんだけど、強いて言えば「ゴールデン・エイジ」が入っていないなあと言うことぐらい。もっとも、600ページ読んで話があれだけしか話が進まないとなると単体でベスト5に入れるのはちょっと勇気がいるというか、自分だって他の作品を入れてしまうよなあ。残りの二作が無事出てくれれば文句は言いません。
浅倉久志氏のインタビューで悪魔と契約して完璧な翻訳が出来るとしたら何を翻訳するかで「Barefoot In the Head」と答えたのが笑えたけど、やはり浅倉久志氏でも翻訳不可能か。
あと笑えたのが、オールタイムベストの座談会での「ラノベに投票することに抵抗がありますか」の答え。
「あるわけないじゃん」
最近、いつまでも無節操に読んでいていいのだろうかなどとちょっと気の弱いことを考え始めたりもしていたのですが、安心しました。どんなジャンルだろうとSFであれば読む。これが正しいSF者のあり方ですよ。
そして毎回楽しみなのは各社の刊行予定。東京創元社の川又千秋はやはり「幻視狩り」だったか。既読なのでそれほどうれしいわけではないのだけれども、この作品が今の時代にどう読まれるのかというのはちょっと楽しみ。そしてとうとう今回は「ブルー・マーズ」の「ブ」の字も出ませんでした。
一番驚いたのは国書刊行会で、いや、挙げられている作品は既に発表済みのものが大半なんだけれども、いつ頃出すかというのが明記されているのに驚きました。こんなにがんばっちゃって大丈夫なのか心配になってしまうのだけれども、伊藤典夫の評論集は「今世紀中には」というのが笑えた。台湾SFが期待するところかな。
もう一つ驚いたのが扶桑社。「エンジンサマー」がようやく予定入りですよ。で、エリスンの「Deathbird」も忘れられていないのがわかって良かった良かった。ええ、いつまでも待ちますよ。
1.「ラギッド・ガール」
2.「アイの物語」
3.「天涯の砦」
4.「日本沈没 第二部」
5.「冬至草」
6.「図書館戦争」
7.「安徳天皇漂海記」
8.「ストリンガーの沈黙」
9.「レフト・アローン」
10.「まだ見ぬ冬の悲しみも」
1.「デス博士の島その他の物語」
2.「イリアム」
3.「シンギュラリティ・スカイ」
4.「火星縦断」
5.「グリュフォンの卵」
6.「グラックの卵」
7.「ベータ2のバラッド」
8.「移動都市」
9.「遺す言葉、その他の短篇」
10.「ページをめくれば」
去年はどうだったかなどと振り返ったりもするとなかなか面白い発見があったりするのですが、というか去年の内容などきれいさっぱり忘れていましたよ。
ベスト10に関してはまあ特に何もいうことはないんだけど、強いて言えば「ゴールデン・エイジ」が入っていないなあと言うことぐらい。もっとも、600ページ読んで話があれだけしか話が進まないとなると単体でベスト5に入れるのはちょっと勇気がいるというか、自分だって他の作品を入れてしまうよなあ。残りの二作が無事出てくれれば文句は言いません。
浅倉久志氏のインタビューで悪魔と契約して完璧な翻訳が出来るとしたら何を翻訳するかで「Barefoot In the Head」と答えたのが笑えたけど、やはり浅倉久志氏でも翻訳不可能か。
あと笑えたのが、オールタイムベストの座談会での「ラノベに投票することに抵抗がありますか」の答え。
「あるわけないじゃん」
最近、いつまでも無節操に読んでいていいのだろうかなどとちょっと気の弱いことを考え始めたりもしていたのですが、安心しました。どんなジャンルだろうとSFであれば読む。これが正しいSF者のあり方ですよ。
そして毎回楽しみなのは各社の刊行予定。東京創元社の川又千秋はやはり「幻視狩り」だったか。既読なのでそれほどうれしいわけではないのだけれども、この作品が今の時代にどう読まれるのかというのはちょっと楽しみ。そしてとうとう今回は「ブルー・マーズ」の「ブ」の字も出ませんでした。
一番驚いたのは国書刊行会で、いや、挙げられている作品は既に発表済みのものが大半なんだけれども、いつ頃出すかというのが明記されているのに驚きました。こんなにがんばっちゃって大丈夫なのか心配になってしまうのだけれども、伊藤典夫の評論集は「今世紀中には」というのが笑えた。台湾SFが期待するところかな。
もう一つ驚いたのが扶桑社。「エンジンサマー」がようやく予定入りですよ。で、エリスンの「Deathbird」も忘れられていないのがわかって良かった良かった。ええ、いつまでも待ちますよ。
1.「ラギッド・ガール」
2.「アイの物語」
3.「天涯の砦」
4.「日本沈没 第二部」
5.「冬至草」
6.「図書館戦争」
7.「安徳天皇漂海記」
8.「ストリンガーの沈黙」
9.「レフト・アローン」
10.「まだ見ぬ冬の悲しみも」
1.「デス博士の島その他の物語」
2.「イリアム」
3.「シンギュラリティ・スカイ」
4.「火星縦断」
5.「グリュフォンの卵」
6.「グラックの卵」
7.「ベータ2のバラッド」
8.「移動都市」
9.「遺す言葉、その他の短篇」
10.「ページをめくれば」
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