「新・地底旅行」奥泉 光 朝日文庫
「奇億」小林泰三 角川ホラー文庫
「奇妙な幻獣辞典」井上雅彦 角川ホラー文庫
「リリアとトレイズ(5)私の王子様(上)」時雨沢恵一 電撃文庫
「A HAPPY LUCKY MAN」福田栄一 光文社文庫
「語り女たち」北村 薫 新潮文庫
「砂の城の殺人」谷原秋桜子 創元推理文庫
「百万のマルコ」柳 広司 創元推理文庫
「ゆらぎの森のシエラ」菅 浩江 創元SF文庫
「永遠の戦士エルリック7 白き狼の息子」マイクル・ムアコック ハヤカワ文庫SF
「星界の断章(2)」森岡浩之 ハヤカワ文庫JA
「氷と炎の歌2 王狼たちの戦旗(1)」ジョージ・R・R・マーティン ハヤカワ文庫SF
「膚の下(上下)」神林長平 ハヤカワ文庫JA
「大久保町の決闘」田中哲弥 ハヤカワ文庫JA
「セカイのスキマ(3)」田代裕彦 富士見ミステリー文庫
「タイタニック殺人事件」マックス・A・コリンズ 扶桑社ミステリ
「ロング・グッドバイ」 レイモンド・チャンドラー 早川書房
「オリュンポス(上下)」 ダン・シモンズ 早川書房
「棄ててきた女アンソロジー/イギリス篇」 早川書房
「エソルド座の怪人アンソロジー/世界篇」 早川書房
「巨船ベラス・レトラス」 筒井康隆文藝春秋
「サマーバケーションEP」 古川日出男 文藝春秋
「ゴーレム100」アルフレッド・ベスター 国書刊行会
「ブロークン・エンジェル」リチャード・モーガン アスペクト
おおっ、三月は「ロング・グッドバイ」と異色作家短編集の二冊と「オリュンポス(上下)」と、予定通りに出るのであればベスターの「ゴーレム100」でいっぱいいっぱいですよ。しかし「オリュンポス」は分冊してしまったか。「ロング・グッドバイ」はかなり前から噂されていた村上春樹による新訳で表紙にびっくりしましたが、ひょっとして清水俊二が作り出してきたイメージを吹き飛ばすものになるのかな。
文庫に目をやると、神林長平の「膚の下」が文庫化され、文庫化はまだ当分先だと思っていたマーティンの「王狼たちの戦旗」ももう文庫化。「王狼たちの戦旗」はおそらく五分冊の一冊目だろうからまだいいけれど、「膚の下」は上下巻で分量的にはかなりありそう。
で、分量的にはそれなりにあった奥泉光の「新・地底旅行」も文庫化されて、楽しみといえば楽しみなんだけれども、もっと薄い本は無いのか三月は。
ということで薄いといえば小林泰三の「奇億」は題名からすると祥伝社文庫の400円シリーズとして出ていたものだと思うけど、小林泰三らしい嫌な話でした。でもこれ単体で出るのかな。
「玉響荘のユーウツ」が面白かった福田栄一の「A HAPPY LUCKY MAN」もようやく文庫化。
そして怒濤のごとく毎月文庫化され続けてきた柳広司の三月の文庫は「百万のマルコ」。こちらは連載からいきなり文庫で出版です。
東京創元社が日本SFも出し始めたと思ったら、菅浩江のデビュー作が復刊されます。菅浩江の復刊はこの後も続くのかな。
扶桑社ミステリからは、ほとんどノベライズ作家として定着してしまったマックス・A・コリンズの「タイタニック殺人事件」が出るんだけど、いかにもねらいを外したかのような扶桑社のこの選択、誰も読む人がいなくったってわたしは読みますよ……たぶん。
「オルタード・カーボン」がちょっと期待はずれだったリチャード・モーガンの新作も出ますが、これはちょっと様子見かな。前作の半分くらいの分量で、文庫だったら読んでもいいんだけどなあ。
コメント