マイクル・ムアコック著 / 井辻 朱美訳
エルリックシリーズはとりあえず「ストームブリンガー」まででいいや、と思っていたんだけども、「夢盗人の娘」は第二次世界大戦前夜のドイツが舞台となりナチスが絡んでくるということだったので俄然と興味が沸いてくる。
新三部作ということらしいのだけれども、今回の主人公はエルリックではなくって、アルビノで、ルビー色の瞳を持つウルリック伯爵。まあどう考えてもエルリックの分身ではあるんだけども、物語の三分の一あたりまではファンタジーというよりも冒険小説風に話が進む。
それ以降になるとエルリックが登場してきたりして一気にファンタジーの世界に突入してしまって、最初の三分の一がやけに面白かった身としてはちょっとがっかりしてしまったわけですよ。
まあそれはともかく、「真珠の砦」でエルリックが作った隠し子が成長して登場してくるあたりはまだしも、神々も長い間生きていると老害化してくるといったあたりになると、もう何でもアリの世界だなと思ったりもする。
それでいてそういった設定が全てを台無しにしてしまうわけでもなく、まあそういうものだと納得してしまうあたりが、面白いところで、次回は舞台がアメリカ大陸へと移るらしく、結局最後まで読んでしまうことになるのだろうなあ。
新三部作ということらしいのだけれども、今回の主人公はエルリックではなくって、アルビノで、ルビー色の瞳を持つウルリック伯爵。まあどう考えてもエルリックの分身ではあるんだけども、物語の三分の一あたりまではファンタジーというよりも冒険小説風に話が進む。
それ以降になるとエルリックが登場してきたりして一気にファンタジーの世界に突入してしまって、最初の三分の一がやけに面白かった身としてはちょっとがっかりしてしまったわけですよ。
まあそれはともかく、「真珠の砦」でエルリックが作った隠し子が成長して登場してくるあたりはまだしも、神々も長い間生きていると老害化してくるといったあたりになると、もう何でもアリの世界だなと思ったりもする。
それでいてそういった設定が全てを台無しにしてしまうわけでもなく、まあそういうものだと納得してしまうあたりが、面白いところで、次回は舞台がアメリカ大陸へと移るらしく、結局最後まで読んでしまうことになるのだろうなあ。
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