谷原 秋桜子著
悪くはないんだけど、物足りない。
とにかく事件がなかなか起こらなく、いや起こらなくってもそこに至るまでの展開が事件に奉仕していれば構わないんだけれども、基本設定の部分が延々と語られて主人公の日常が繰り広げられるだけなので、長編でなくってもいいんじゃないかという気にもなってくる。もっともさりげなく伏線が張られているので、全く無関係というわけではないのだが。
それはともかく主人公が探偵役を務めるのかと思いきや、事件に巻き込まれて犯人扱いされてしまうだけで、探偵役は別にいるところがおやっと思った点。
で、この主人公、行方不明の父親を捜すためにその旅費をアルバイトをして稼ぐという目的を持っていて、気丈な性格かと思いきやわりとすぐに泣き出す。そのくせ深夜の遺体運びのバイトをしたりするのだから、気が強いんだか弱いんだかよくわからなかったりもする。まあ健気だということかも知れない。
それはともかく肝心のミステリとしての部分はといえば、これがデビュー作だと思えばそれほど悪くはなく、次回作も読んでみようという気にはなる。
謎が解けて後味がいいのはやはり良いものですよ。
とにかく事件がなかなか起こらなく、いや起こらなくってもそこに至るまでの展開が事件に奉仕していれば構わないんだけれども、基本設定の部分が延々と語られて主人公の日常が繰り広げられるだけなので、長編でなくってもいいんじゃないかという気にもなってくる。もっともさりげなく伏線が張られているので、全く無関係というわけではないのだが。
それはともかく主人公が探偵役を務めるのかと思いきや、事件に巻き込まれて犯人扱いされてしまうだけで、探偵役は別にいるところがおやっと思った点。
で、この主人公、行方不明の父親を捜すためにその旅費をアルバイトをして稼ぐという目的を持っていて、気丈な性格かと思いきやわりとすぐに泣き出す。そのくせ深夜の遺体運びのバイトをしたりするのだから、気が強いんだか弱いんだかよくわからなかったりもする。まあ健気だということかも知れない。
それはともかく肝心のミステリとしての部分はといえば、これがデビュー作だと思えばそれほど悪くはなく、次回作も読んでみようという気にはなる。
謎が解けて後味がいいのはやはり良いものですよ。
コメント