仁木 悦子著
1986年に亡くなられた仁木悦子の遺作短編集の新装版。
ここのところ、光文社文庫では高木彬光や土屋隆夫の作品が新装版コレクションシリーズとして出版されているので、今度は仁木悦子かと思ったんだけど、ちょっと違うみたい。もっとも出版芸術社がその代わりをしているので仕方ないか。
しかし手頃な値段の文庫として出て欲しい作家でもあるんだよなあ、仁木悦子は。
で、単に単行本未収録作品を五作収録しただけなので過去の作品と比べてみてもそれほど傑作と呼べるような作品は収録されていない。しかし未収録という単純な理由だけで集めた短編集としてはかなりバランスがとれており、仁木悦子がどういう作風の作家であったのかを俯瞰することが出来る短編集になっているところが素晴らしい。
もし仁木悦子が今もまだ生きていて作品を書き続けていたとしたらどんな作品を書いただろうかと思う時があるのだが、その時に思い出すのが宮部みゆきだ。宮部みゆきと仁木悦子の作風はよく似ている。仁木悦子が開拓した道は今も歩き続ける人がいるのだ。
ここのところ、光文社文庫では高木彬光や土屋隆夫の作品が新装版コレクションシリーズとして出版されているので、今度は仁木悦子かと思ったんだけど、ちょっと違うみたい。もっとも出版芸術社がその代わりをしているので仕方ないか。
しかし手頃な値段の文庫として出て欲しい作家でもあるんだよなあ、仁木悦子は。
で、単に単行本未収録作品を五作収録しただけなので過去の作品と比べてみてもそれほど傑作と呼べるような作品は収録されていない。しかし未収録という単純な理由だけで集めた短編集としてはかなりバランスがとれており、仁木悦子がどういう作風の作家であったのかを俯瞰することが出来る短編集になっているところが素晴らしい。
もし仁木悦子が今もまだ生きていて作品を書き続けていたとしたらどんな作品を書いただろうかと思う時があるのだが、その時に思い出すのが宮部みゆきだ。宮部みゆきと仁木悦子の作風はよく似ている。仁木悦子が開拓した道は今も歩き続ける人がいるのだ。
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