大西科学著
まさかこんなにも早く出るとは思わなかった「ジョン平とぼくと」の続編。
陽素という物質によって魔法を使うことが出来るということと、動物を使い魔として扱うことが出来る。この二つがこのシリーズの大きな設定なのですが、今回は使い魔の方に焦点を当てたお話です。
と書くといきなりネタバレに近い感じもするのですが、まあ今回の題名からして新しく登場した人物の正体はなんとなく想像できるし、そもそも中盤くらいでその正体も発覚してしまいますから作者自身も隠し通すつもりは無かったんじゃないかと思います。
もっともその部分に焦点を当てた構成にすればもっとサスペンスフルなドキドキするお話に仕上がっていたのかもしれませんが、そんな風にしないところがこの作者の持ち味なんじゃないでしょうか。
事件は起こるのだけれどもそれほど緊迫感は無く、なんだかありふれた、しかしそれなりに悩みや喜びもあるありふれた日常のスケッチを眺めているような感覚にも襲われ、これがけっこうクセになったりもします。
それにしても、「そろそろ徹夜が辛くなり始めた三十五歳」というセリフはうんうんそうだよなあと思いましたよ、ほんと。
陽素という物質によって魔法を使うことが出来るということと、動物を使い魔として扱うことが出来る。この二つがこのシリーズの大きな設定なのですが、今回は使い魔の方に焦点を当てたお話です。
と書くといきなりネタバレに近い感じもするのですが、まあ今回の題名からして新しく登場した人物の正体はなんとなく想像できるし、そもそも中盤くらいでその正体も発覚してしまいますから作者自身も隠し通すつもりは無かったんじゃないかと思います。
もっともその部分に焦点を当てた構成にすればもっとサスペンスフルなドキドキするお話に仕上がっていたのかもしれませんが、そんな風にしないところがこの作者の持ち味なんじゃないでしょうか。
事件は起こるのだけれどもそれほど緊迫感は無く、なんだかありふれた、しかしそれなりに悩みや喜びもあるありふれた日常のスケッチを眺めているような感覚にも襲われ、これがけっこうクセになったりもします。
それにしても、「そろそろ徹夜が辛くなり始めた三十五歳」というセリフはうんうんそうだよなあと思いましたよ、ほんと。
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