ステイを観ました。
精神科医のサムは同僚が休暇中の間、彼女が看ていた患者を担当することとなった。その患者、大学生のヘンリーはサムに会うなり、今日は午後に雹が降ると言い帰ってしまう。そして午後になって雹が降り出す。
次に出合ったときヘンリーは今週の土曜日自殺すると予告する。その予告が本気だと考えたサムはの自殺を防ごうとするのだが、サムの周りに次第に不思議な出来事が起こるようになる……。
意味不明なカットや不自然な場面つなぎなどなど、あからさまな伏線の張り巡らせ方をしているわりには物語の展開はわりと退屈です。
しかも最後に来る真相はアンフェアで、理屈で考えようとすればするほど釈然としなくなり、腑に落ちない結末となっています。また、過去を振り返ればこれに類似した作品もいくつか思い出すことが出来るので手放しで絶賛というわけにもいかないのがつらいところ。
しかし、シャーロック・ホームズの有名な言葉を持ち出すまでもなく、結末に至るまでの個々の場面にちりばめられた部品を組み合わせれば、これを持ってこの映画の結末として考えるのが一番矛盾の少ない解答であって、エンドロールの最後の映像までを含めて、真相の部分が実にうまく細切れとなってそれぞれの場面にちりばめられています。
いやそんなことよりも、ヘンリー役のライアン・ゴズリングの今にも泣き出しそうなあの表情に負けました。
あの表情であの結末。心が揺れ動かされる瞬間ってのは理屈じゃねえんだよなあ。
コメント
サム役のライアン・ゴズリング・・・間違っているけどいい感じですね。
僕はこの映画を観て何回も泣いてしまいます。
それはヘンリー一家が事故で朽ちてしまったけれど、その魂がサムとライラの出会いという形で受け継がれるという気がしてならないからです。
恐ろしいほど美しい魂のバトンタッチなんじゃないでしょうか?
君に読む物語のライアン・ゴズリングもいい感じでした。
なんでこんなに泣けるんだろ?
多分ライアンは只者ではないからなんでしょうね。
ご指摘ありがとうございました。
いや、サムとヘンリーをきれいに取り違えて書いてしまっていました。
そうこの映画、ラストで全てがまとまった瞬間、泣けてくるんですよね。