来月の気になる本 2007/1

「笙野頼子三冠小説集」笙野頼子 河出文庫
「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」ブライアン・W・オールディス 河出文庫
「亡霊は夜歩く<名探偵夢水清志郎事件ノート>」はやみねかおる 講談社文庫
「吉田電車」吉田戦車 講談社文庫
「赤江瀑短編傑作選〈幻想編〉花夜叉殺し」赤江 瀑 光文社文庫
「ジャージの二人」長嶋 有 集英社文庫
「Talkingアスカ」松村栄子 ピュアフル文庫
「笑う怪獣 ミステリー劇場」西澤保彦 新潮文庫
「寝ても覚めても本の虫」児玉 清 新潮文庫
「明智小五郎対金田一耕助」芦辺 拓 創元推理文庫
「饗宴 ソクラテス最後の事件」柳 広司 創元推理文庫
「キャプテン・フューチャー全集11」エドモンド・ハミルトン 創元SF文庫
「永遠の戦士エルリック6 スクレイリングの樹」マイクル・ムアコック ハヤカワ文庫SF
「人間の手がまだ触れない」ロバート・シェクリイ ハヤカワ文庫SF
「零式」海猫沢めろん ハヤカワ文庫JA
「軌道離脱」ジョン・J・ナンス ハヤカワ文庫NV
「殺しはエレキテル」芦辺拓 光文社文庫
「無法地帯」大倉崇裕 双葉文庫
「ジャスミン」辻原 登 文春文庫
「記憶の書」ジェフリー・フォード 国書刊行会
「壁抜け男」マルセル・エイメ 早川書房
「狼の一族 アンソロジー/アメリカ篇」若島正・編 早川書房
<奇想コレクション>やら銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズやら、<KAWADE MYSTERY>やらと今年は凄かった河出書房新社ですが、(オーメンの定価666円も何気なく素敵企画だったけど)来年も初っぱなから飛ばしまくっているなあ。
「笙野頼子三冠小説集」なんて発想からして素敵ですし、オールディスの「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」なんてまさか出るとは思ってもみなかったよ。もっともこんなの出すくらいなら「ヘリコニア三部作」の方を出しやがれと言いたい気もあるけど。
「このミス」の隠し球によればスタージョン傑作選やスラデック傑作選も<奇想コレクション>のラインナップに入っているようなので、ますますもって素晴らしい。
もっともスラデック傑作選が出るあたり、何となくこのブームも下り坂に入ったなあという気もしないでもありません。まあたいして根拠のない何となくなんですが……。
出るとは思わなかったといえば、出て欲しいと祈っていたけれども半ばあきらめかけていた「キャプテン・フューチャー全集」もとうとう完結です。うれしいような寂しいような。
文庫落ちではあるけれど月刊柳広司と化した柳広司の第四弾は「饗宴 ソクラテス最後の事件」。こんなに一気に文庫落ちしてしまって良いのかという気持ちもしますが。
一方、ピュアフル文庫では松村栄子が。何気なくいい本出しているんだよなあジャイブのピュアフル文庫って。
早川の復刊はロバート・シェクリイですか、まあ文句は言わないけれども、ここのところSFばかり復刊ですなあ。最初はミステリも復刊していたのにどうしちゃったんだろう。ミステリの復刊は売れなかったのかな。
航空サスペンス物ばかり書いているジョン・J・ナンスの「軌道離脱」は、あらすじだけ見ると面白そうなんだけど、宇宙に飛び出したサスペンス物はどうなんだろう。「超音速漂流」は面白かったくせに宇宙に飛び出した「亜宇宙漂流」はあまり面白くなかったトマス・ブロックをちょっと想像してしまいます。
芦辺拓の「殺しはエレキテル」は都筑道夫の<なめくじ長屋シリーズ>にオマージュを捧げたもの。都筑道夫ファンとしてはちょっと注目。

コメント

  1.  オールディスの中篇もよろしいですが,異色作家短編集アンソロジーの若島さん選の中身も楽しみであります。表題作がディッシュというだけしかわかりませんようですが。
     シェクリィの復刊も当然の扱いといえば当然。もっともSFマガジンの追悼特集が多少効いたのですかねえ。

  2. Takeman より:

    異色作家短編集もたのしみですが、もうじき終わりを迎えるのでそれを思うと寂しいですね。
    シェクリィは追悼特集が効いたのかもしれませんね。異色作家短編集のほうも意外と売れたのかも知れないですし。

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