ジョージ・R.R.マーティン著 / 岡部 宏之訳
最初は単なる親バカな母親に過ぎないと思っていたケイトリンが思いのほか大活躍。あれだけの旅路をこなす体力もさることながら、ティリオンに正体をばらされながらも知己でもって状況を逆転させてしまうあたりが実にかっこいい。しかし、絶体絶命の危機を口先だけで乗り切ってしまうティリオンもなかなかのもの。もっとも彼の場合、自分の口先が原因で絶体絶命の危機に踏み込んでしまうわけだが。それにくらべると事件の発端ともなったアリン家の人々はようやく登場したかと思えばかなりイタい人々で、キャラクター造形の面白いこと。
さらには物語の展開も、有利になったかと思えば次の場面では不利になり、なかなか一筋縄ではいかないというか、マーティン先生の凄さをますます実感いたしました。
ダン・シモンズ先生は力業という雰囲気が漂ってくるんだけど、マーティン先生の方は力業って雰囲気が感じられなくって非常に流暢な筆運びなんだよねえ。
それにしてもこの登場人物たちの動かしっぷりはただもう感心するばかりで、しかもこれだけの人数を動かす手腕、いったいこの人の頭の中ってどうなっているんだろう。
さらには物語の展開も、有利になったかと思えば次の場面では不利になり、なかなか一筋縄ではいかないというか、マーティン先生の凄さをますます実感いたしました。
ダン・シモンズ先生は力業という雰囲気が漂ってくるんだけど、マーティン先生の方は力業って雰囲気が感じられなくって非常に流暢な筆運びなんだよねえ。
それにしてもこの登場人物たちの動かしっぷりはただもう感心するばかりで、しかもこれだけの人数を動かす手腕、いったいこの人の頭の中ってどうなっているんだろう。
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