田代 裕彦〔著〕
前作はざしきわらしが人を殺すという組み合わせの妙があったのに対して、今回は火車が死体を奪うという妥当な組み合わせだったので少しがっかりしたわけです。
もっともありえなさそうな組み合わせが主題では無さそうなので、一方的な思いこみに過ぎないわけですけどね。
物の怪の仕業になってしまうと四つ辻の書のページが埋まってしまうので詭弁であろうがこじつけであろうが物の怪の仕業にならないようにしなければならない。しかし物の怪は存在するのでそちらのほうは別途退治しなければいけないというやっかいな設定なので、一つの事件で人間相手と物の怪相手と二度対決しなければいけないわけですが、それを三百ページほどの分量で収めてしまっているためか、謎解きとしてはかなり駆け足的。事件のあらましを聞いて、事情聴取をしてそして解決。
もう少し解決に至るまでの溜めというものがあれば良いのですがそんな物はありません。まあ、事件の真相そのものは風変わりではあってもそれほど複雑ではないので必要な情報が得られればすぐに解けてしまうのかもしれません。
人間側の事件が知力の対決であったのだから物の怪側との対決の方は体力の対決になるかと思いきや、そうはならずあくまで知力で解決させてしまうところがうまいところ。論理でもって封じ込めます。
シリーズ化を最初から想定していただけあって、その他細かいところで、そうなっても不自然にならない納得させる設定を用意してあったり、なかなか気になるシリーズになってしまいました。
もっともありえなさそうな組み合わせが主題では無さそうなので、一方的な思いこみに過ぎないわけですけどね。
物の怪の仕業になってしまうと四つ辻の書のページが埋まってしまうので詭弁であろうがこじつけであろうが物の怪の仕業にならないようにしなければならない。しかし物の怪は存在するのでそちらのほうは別途退治しなければいけないというやっかいな設定なので、一つの事件で人間相手と物の怪相手と二度対決しなければいけないわけですが、それを三百ページほどの分量で収めてしまっているためか、謎解きとしてはかなり駆け足的。事件のあらましを聞いて、事情聴取をしてそして解決。
もう少し解決に至るまでの溜めというものがあれば良いのですがそんな物はありません。まあ、事件の真相そのものは風変わりではあってもそれほど複雑ではないので必要な情報が得られればすぐに解けてしまうのかもしれません。
人間側の事件が知力の対決であったのだから物の怪側との対決の方は体力の対決になるかと思いきや、そうはならずあくまで知力で解決させてしまうところがうまいところ。論理でもって封じ込めます。
シリーズ化を最初から想定していただけあって、その他細かいところで、そうなっても不自然にならない納得させる設定を用意してあったり、なかなか気になるシリーズになってしまいました。
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