来月の気になる本 2006/11

「病の世紀」牧野 修 角川ホラー文庫
「姉飼」遠藤 徹 角川ホラー文庫
「壜の中の手記」ジェラルド・カーシュ 角川文庫
「僕と先輩のマジカル・ライフ」はやみねかおる 角川文庫
「神は沈黙せず(上)(下)」山本 弘 角川文庫
「贈る物語 Wonder すこしふしぎが大好きなあなたへ」瀬名秀明 光文社文庫
「ほたる館物語(1)」あさのあつこ ピュアフル文庫
「東京夜話」いしいしんじ 新潮文庫
「中村雅楽探偵全集1 團十郎切腹事件」戸板康二 創元推理文庫
「黄金の灰」柳 広司 創元推理文庫
「永遠の戦士エルリック5 夢盗人の娘」マイクル・ムアコック ハヤカワ文庫SF
「マルドゥック・ヴェロシティ(1)(2)(3)」冲方 丁 ハヤカワ文庫JA
「竜を駆る種族」ジャック・ヴァンス ハヤカワ文庫SF
「ロケットガール2 天使は結果オーライ」野尻抱介 富士見ファンタジア文庫
「ガールズ・ブルー」あさのあつこ 文春文庫
「ハンプティダンプティは塀の中」蒼井上鷹 東京創元社
「名探偵たちのユートピア」石上三登志 東京創元社
「私のハードボイルド」小鷹 信光 早川書房
「SPEEDBOY!」舞城王太郎 講談社
他の作品が次々文庫化される中、これだけ文庫化されなかったのが不思議だったんですが、長らく入手困難だった牧野修の「病の世紀」が文庫化。遠藤徹の「姉飼」も同時です。
「贈る物語」瀬名秀明編は式貴士、眉村卓、河野典生、赤江瀑となかなか興味深い作者をセレクトしています。
「ほたる館物語」も出るってことはカラフル文庫から出ているあさのあつこの作品を全部ピュアフル文庫化するんだろうなあ。
ようやく刊行となる冲方丁の「マルドゥック・ヴェロシティ」は三週連続刊行ということなんだけど、まあめんどくさいだけだなあ。どうせ全部書き終わっているんだから一気に出して欲しいもんです。
同じく早川の名作コレクションからはとうとうジャック・ヴァンスですよ。ヴァンスを偏愛する身としては表紙絵が非常に気になります。これをきっかけにヴァンス再評価されるといいんだけどなあ。ジーン・ウルフだって影響を受けた作家なんだからさ。
東京創元社の方は本当に来月出るのかわからないけれども、石上三登志と小鷹信光のエッセイが出ますね。そういえばこの間、ほしおさなえが小鷹信光の娘さんだと知って驚きました。
久々の舞城王太郎は講談社BOXという新レーベルから。輝く”銀の箱”なんて別にいらないって思うんだけど。

コメント

  1.  おお,ジャック・ヴァンスの復刊とは!
     といっても,私も,さほどヴァンスの作品を読んだわけじゃあないのですが,異星人の風俗・習慣にこだわる一途さが,少し見えてきたところです。
     未読の短編も多い中,この名作が復刊されることはうれしい。
     楽しみにしています。
     だいぶ前に,BOOK-OFFで,魔王子シリーズ(1~4 残念ながら5欠け)を入手しましたが,まだ積読状態。
     結構,多作だし,翻訳もされていたんですよねえ。

  2. Takeman より:

    ヴァンスは多作だという部分が翻訳に対しての飢餓感を感じさせるのだと思います。
    ダン・シモンズの「ハイペリオン」のおかげである意味再評価された「終末期の赤い地球」なんかは、読んでみると物語としてはそれほど面白くなかったりするので、翻訳されないのはそれなりの理由があるのかも知れないのですが、まあ一度虜になってしまうとヴァンスの書いたものであれば何でも許してしまう気分になってしまいます。
    そういう意味では、ヴァンスという作家は期待して読む作家ではないような気もしますね。「竜を駆る種族」も暗い話だしわりと中途半端なところで幕が閉じてしまうので期待しすぎるとがっかりするかも知れません。

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