ジャック・フィニイ著 / 福島 正実訳
どこをどう切り取ってもジャック・フィニィ。
そんなに昔がいいのか、そんなに此処にいたくないのかと首根っこを捕まえて怒鳴ってやりたくもなる。
うーむ、実際問題どうだったんだろうフィニィって人は。そんなに懐古趣味の人だったんだろうか。
さらには「レベル3」でもゲイルズバークが登場するしそんなに良い場所なのかゲイルズバークって所は。
と思いながら、久々に読んだジャック・フィニィのノスタルジー全開話は心地よくて、たまにはこういう話もいいなあと思ったりもする。
個人的には「青春を少々」が一番のお気に入り。
冷静に考えればそんなにうまく行くかって思う大甘な話なんだけれども、まあ良いじゃないですか。とりあえずこの話が楽しめたってことで、<奇想コレクション>で予定されているロバート・F・ヤングも楽しめるんじゃないかって思って、ちょっと安心してみたりも。
しかし、もとはこの話「青春一滴」だったのに翻訳者の福島正実亡き状態で「青春を少々」に改題されているのが気になりました。いったい誰が改題したのだろう。
ちょっと可笑しかったのは、この本と同時刊行された「虹をつかむ男」の作者ジェイムズ・サーバーの名前が登場していたこと。この本と「虹をつかむ男」がペアで出版されたのはひょっとして狙ってたんじゃないかと勘ぐってみたり。
そんなに昔がいいのか、そんなに此処にいたくないのかと首根っこを捕まえて怒鳴ってやりたくもなる。
うーむ、実際問題どうだったんだろうフィニィって人は。そんなに懐古趣味の人だったんだろうか。
さらには「レベル3」でもゲイルズバークが登場するしそんなに良い場所なのかゲイルズバークって所は。
と思いながら、久々に読んだジャック・フィニィのノスタルジー全開話は心地よくて、たまにはこういう話もいいなあと思ったりもする。
個人的には「青春を少々」が一番のお気に入り。
冷静に考えればそんなにうまく行くかって思う大甘な話なんだけれども、まあ良いじゃないですか。とりあえずこの話が楽しめたってことで、<奇想コレクション>で予定されているロバート・F・ヤングも楽しめるんじゃないかって思って、ちょっと安心してみたりも。
しかし、もとはこの話「青春一滴」だったのに翻訳者の福島正実亡き状態で「青春を少々」に改題されているのが気になりました。いったい誰が改題したのだろう。
ちょっと可笑しかったのは、この本と同時刊行された「虹をつかむ男」の作者ジェイムズ・サーバーの名前が登場していたこと。この本と「虹をつかむ男」がペアで出版されたのはひょっとして狙ってたんじゃないかと勘ぐってみたり。
コメント
たしかに、フィニイをある程度読み慣れてくると、「また過去かよ!」とか思ったりもしますが、初読のときの感動はやっぱり忘れがたいです。
あと、その懐古趣味も短編では、ほどよい感じですが、長編の『ふりだしに戻る』あたりでは、ちょっとしつこい感じがしてしまいましたね。
フィニィあたりの甘さが耐えられないと、ロバート・F・ヤングなんかは、きついかもしれませんね。
そうですねえ、フィニィの懐古趣味は短編だから良いのであって、長編だとちょっと鼻につくかもしれませんねえ。
ただ、歳をとってから読み直すとまた違って見えるのかも知れません。