牧野 修著
60年も殺し屋をやってきた町田月光夜という存在からしてすでにまともな話にはならないのだけれども、というか町田月光夜というネーミングセンスからして牧野修節ですよ。
登場人物の名前の付け方もさておき、舞台となるのがアガタ原中県という県で隣の県がケモン帆県。ホッファ窯変の会やらゆずす飯など、この牧野流の造語の言語感覚だけで拒否反応が出てきそうなくらいで、牧野修初心者には全くお勧めできない。
ここ最近、長い話ばかり読んできたのでこういう短い話はテンポも良く読んでいて気持ちがいいものです。
登場人物の一人が喋る、アガタ原中県の方言などはよくもまあ、ここまで作りこんだものだと感心する以前に、素晴らしくって楽しくなってくるのですが、話そのものは若干おとなしめで、いつもの凄みがちょっとかけていたかな。といってもいや、これはこれでいいんですよ。ラストは牧野流のハッピーエンドだったし。
しかし、本文以上に素晴らしかったのが風野春樹の解説で、牧野修と石黒達昌を共通項でくくりつけてくるとは思いもよりませんでした。この視点は凄いなあ。
登場人物の名前の付け方もさておき、舞台となるのがアガタ原中県という県で隣の県がケモン帆県。ホッファ窯変の会やらゆずす飯など、この牧野流の造語の言語感覚だけで拒否反応が出てきそうなくらいで、牧野修初心者には全くお勧めできない。
ここ最近、長い話ばかり読んできたのでこういう短い話はテンポも良く読んでいて気持ちがいいものです。
登場人物の一人が喋る、アガタ原中県の方言などはよくもまあ、ここまで作りこんだものだと感心する以前に、素晴らしくって楽しくなってくるのですが、話そのものは若干おとなしめで、いつもの凄みがちょっとかけていたかな。といってもいや、これはこれでいいんですよ。ラストは牧野流のハッピーエンドだったし。
しかし、本文以上に素晴らしかったのが風野春樹の解説で、牧野修と石黒達昌を共通項でくくりつけてくるとは思いもよりませんでした。この視点は凄いなあ。
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