リチャード・マシスン著 / 本間 有訳
微妙にツボをはずしているというか、他社がめぼしい作品の版権をかっさらっていった後の残りの作品の中から探し出しているかのような作品セレクションをしているようにも思える扶桑社ミステリー。
そこはかとなく漂ってくるB級作品臭さ、決してつまらなくはないのだけれども傑作とは言い切れない。というよりも、これは大傑作だ(ただしオレの頭の中だけだけど)と括弧つきの表記が必要となってくる作品群、私は大好きです。
というわけで、今回もまさにその通りだったわけで、二日酔いのジェフリー・ディーヴァー書いたかのようなどんでん返しの連続技。読者を騙すためにだけ存在しているご都合主義の展開とストーリィはマシスン先生、ご乱心とも言いたいのだけれども、多分ニヤニヤしながらこれを書いていたんだろうなあ。さすがは、ロサンゼルスが生きているなんていうバカ話「忍びよる恐怖」を書いたマシスンです。
読んでいて頭の中で「名探偵登場」が浮かび上がってきました。あの映画が大好きな人なら楽しめること請け合いというものですよ。
読者なんて騙されるためだけに存在しているんですとでも言わんばかりの置いてきぼりぶりといい、開いた口がふさがらない結末といい、真面目な読者は激怒するだろうなあ。
そこはかとなく漂ってくるB級作品臭さ、決してつまらなくはないのだけれども傑作とは言い切れない。というよりも、これは大傑作だ(ただしオレの頭の中だけだけど)と括弧つきの表記が必要となってくる作品群、私は大好きです。
というわけで、今回もまさにその通りだったわけで、二日酔いのジェフリー・ディーヴァー書いたかのようなどんでん返しの連続技。読者を騙すためにだけ存在しているご都合主義の展開とストーリィはマシスン先生、ご乱心とも言いたいのだけれども、多分ニヤニヤしながらこれを書いていたんだろうなあ。さすがは、ロサンゼルスが生きているなんていうバカ話「忍びよる恐怖」を書いたマシスンです。
読んでいて頭の中で「名探偵登場」が浮かび上がってきました。あの映画が大好きな人なら楽しめること請け合いというものですよ。
読者なんて騙されるためだけに存在しているんですとでも言わんばかりの置いてきぼりぶりといい、開いた口がふさがらない結末といい、真面目な読者は激怒するだろうなあ。
コメント
やっぱりB級作品でしたか。
でも「どんでん返しの連続」とか「名探偵登場」は、かなり好きな方なので、楽しめるかも。
それにしても、マシスンには、未訳の傑作がまだまだあるはず…だと思うのですが。
B級というか、バカミスでしたねえ。
扶桑社ミステリはこれからもこういう路線でいってほしいなあと個人的には思っています。
そいうえば、マシスンは驚いたことに今月「不思議の森のアリス」が論創社から出ますね。