スタンリイ・エリン著 / 田中 融二訳
山本一力って読んだことがないのですが、時代物を多く書いている作家という印象だったので、この本の巻末に一文寄せていて意外な取り合わせに驚きました。しかしどうやらミステリもかなり好きな人らしい。
で、氏とその先輩のエピソードが書かれていたのですが、その先輩曰く、エリンの「特別料理」は倒叙ミステリだということ。しかし読めば判るように「特別料理」は倒叙ミステリではない。山本一力氏も同様にその理由を問うと……という内容だったのですが、理由を読んで目から鱗が落ちる思いでした。
と、まあそこまではわりとよくある話だったんですが、その後でもうひとつ今まで見落としていたことに気が付き、さらに目から鱗が落ちました。
今までこの異色作家短編集シリーズで物足りなかったのが、初出やら作者経歴といったデータが載っていないこと。自分自身結構データマニアなので、巻末にエッセイみたいな物を載せるくらいならばデータの方を載せて欲しかったよなあと思っていたんです。しかしふと気が付きました。そういう物を載せなかったのは、データなんて物など気にせずに物語だけ楽しめばいいんだよというスタンスだったからじゃなかろうか。で、最後に口直しとして粋なエッセイを読んで本を置く。
いつの間にかそういう純粋な本の楽しみ方を忘れてしまった自分に気付かされてしまったのです。
で、氏とその先輩のエピソードが書かれていたのですが、その先輩曰く、エリンの「特別料理」は倒叙ミステリだということ。しかし読めば判るように「特別料理」は倒叙ミステリではない。山本一力氏も同様にその理由を問うと……という内容だったのですが、理由を読んで目から鱗が落ちる思いでした。
と、まあそこまではわりとよくある話だったんですが、その後でもうひとつ今まで見落としていたことに気が付き、さらに目から鱗が落ちました。
今までこの異色作家短編集シリーズで物足りなかったのが、初出やら作者経歴といったデータが載っていないこと。自分自身結構データマニアなので、巻末にエッセイみたいな物を載せるくらいならばデータの方を載せて欲しかったよなあと思っていたんです。しかしふと気が付きました。そういう物を載せなかったのは、データなんて物など気にせずに物語だけ楽しめばいいんだよというスタンスだったからじゃなかろうか。で、最後に口直しとして粋なエッセイを読んで本を置く。
いつの間にかそういう純粋な本の楽しみ方を忘れてしまった自分に気付かされてしまったのです。
コメント
異色作家短篇集があったんですね、知りませんでした・・。
私が「特別料理」を読んだのは光文社文庫のアンソロジーだし、その他の短編はハヤカワのアンソロジーでちょこちょこと。この異色作家短篇集ではまだ読んでない短編が多数収録されてるみたいなので興味があります。
で、巻末には粋なエッセイですか!Takemanさんの目から鱗が落ちる思いで読んだ内容が気になる(笑)。
異色作家短篇集の他の作家ではフレドリック・ブラウン、ジョン・コリアあたりを読んでみたい気も。でもアンソロジーなどでいくつか短編を読んでしまってるのでなんか中途半端だな~。
P.S 事後報告で申し訳ないですが、Takemanさんのブログをリンクさせていただきましたのでよろしくです。
そうですね、他の作品集と収録作品が重複していたりすると悩むんですよね。
ただ、翻訳者が違うと作品そのものの雰囲気も変わる場合があるので、そういう場合は得した気分にもなります。
リンクに関しては許可なんていりませんからご自由にどうぞ。