世間ではスタジオジブリの新作「ゲド戦記」の評判がやけに悪いようなんだけれども、その酷評ぶりを端から見ていてその昔、糸井重里が「Mother」というゲームを作ったときのことを思い出しました。「Mother」の場合は賛否両論で「賛」の部分もあったのですが、良くも悪くも非常にとがったゲームでしたから「否」の部分があってもおかしくはありませんでした。
とあるゲーム雑誌のライターによる対談のなかで、「糸井重里が作ったゲームだからみんな文句を言うわけで、近所の八百屋のおっさんが作ったゲームだったら良くできたゲームだとみんな思うはずだ」という文章がありました。糸井重里もゲーム作りとしてはど素人だったわけですからゲーム好きな近所の八百屋のおっさんに置き換え可能でもあったのです。目から鱗が落ちた瞬間でした。
「ゲド戦記」だってど素人が監督をやったんですから、近所の魚屋のおっさんが作った映画だと思えば、死人に鞭打つように酷評しなくってもいいんじゃないかってふと思ったわけですよ。といっても観るつもりはないんですけどね。
まあ、それとは全然関係ないけど……。
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