富士 宏
まったくもって地味だ。
そもそもタイトルからして「城物語」と色気もへったくれれもない。
で、肝心の内容のほうだって、当時の騎士たちの生活様式を忠実に描写しようとしたということで、これまたけれんみと言う物が何もない。しかしそれ故に物語は王道中の王道を突き進む。そしてそれがべらぼうに面白いのだ。富士宏しか描けない世界である。
主人公は貴族の息子だけれども庶子。騎士になることを夢みるのだけれども義理の父は鍛冶屋であり、将来も決まっている。
しかしなんの因果か戯れか、実の父に貴族の称号を与えられ、辺境の地ではあるが城の城主となる。
しかし、その城は三人の騎士によって運営されており、新参者であり実績の何もない主人公は形式上だけの城主の扱い。おまけに前任者の城主は城から出るときに金庫から全ての金を持ち出しており、お城は無一文状態。
さらには平和な城だと思っていたらすぐ隣りにもう一つの城があり、領土争いの真っ最中。
さて、そんな四面楚歌の中、主人公がいかに部下たちの信頼を集め、騎士として成長していくのかというのが物語の焦点となるのだが、これからと言うところで幕が閉じてしまう。非常に中途半端だ。
しかし富士宏のファンなら許せるんだよこれが。
ああ、それにしても続きが読みたい。
そもそもタイトルからして「城物語」と色気もへったくれれもない。
で、肝心の内容のほうだって、当時の騎士たちの生活様式を忠実に描写しようとしたということで、これまたけれんみと言う物が何もない。しかしそれ故に物語は王道中の王道を突き進む。そしてそれがべらぼうに面白いのだ。富士宏しか描けない世界である。
主人公は貴族の息子だけれども庶子。騎士になることを夢みるのだけれども義理の父は鍛冶屋であり、将来も決まっている。
しかしなんの因果か戯れか、実の父に貴族の称号を与えられ、辺境の地ではあるが城の城主となる。
しかし、その城は三人の騎士によって運営されており、新参者であり実績の何もない主人公は形式上だけの城主の扱い。おまけに前任者の城主は城から出るときに金庫から全ての金を持ち出しており、お城は無一文状態。
さらには平和な城だと思っていたらすぐ隣りにもう一つの城があり、領土争いの真っ最中。
さて、そんな四面楚歌の中、主人公がいかに部下たちの信頼を集め、騎士として成長していくのかというのが物語の焦点となるのだが、これからと言うところで幕が閉じてしまう。非常に中途半端だ。
しかし富士宏のファンなら許せるんだよこれが。
ああ、それにしても続きが読みたい。
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