伊坂 幸太郎著
まさか伊坂幸太郎が物語の中で登場人物たちに、俺たちは小説の中の存在なんだというメタ発言をさせるとは思っても見ませんでした。しかもプロットの破綻を誤魔化すかのような自虐ギャグとして。
メタ発言がギャグとして機能しているんならまだ許せますが、作者の言い訳にしか見えずあきれかえりましたよ。
もっともこれは、これ以上続編は書かないという作者の意思表示なのかもしれません。
そもそも主人公たち一人一人の特殊能力そのものが特殊すぎて一話限りの物でしたからシリーズ化すればひずみが出てきます。
成瀬の人間嘘発見器はメインの事件では何の役にも立っていませんし、逆に嘘を見つけることが出来るから相手を騙しやすいなんていう風に能力アップしています。
雪子の体内時計もむしろドライバーとしての技術の方が役に立っているし、久遠の掏摸はもう神業と化して失敗などいたしません。
神業といえば前作でも登場し彼らをサポートした鍵屋の田中は彼一人いれば事件は解決してしまうんじゃないかと思うくらいの存在と化しています。で、メタ発言が登場するわけですよ。
まあ響野の演説だけは相変わらずですが、事件解決に必要な人間でもなくなってしまっているので居れば面白いのですが、存在自体が不自然でもあります。
メタ発言がなければとりあえず満足は出来たのに……、駄目だこりゃ。
メタ発言がギャグとして機能しているんならまだ許せますが、作者の言い訳にしか見えずあきれかえりましたよ。
もっともこれは、これ以上続編は書かないという作者の意思表示なのかもしれません。
そもそも主人公たち一人一人の特殊能力そのものが特殊すぎて一話限りの物でしたからシリーズ化すればひずみが出てきます。
成瀬の人間嘘発見器はメインの事件では何の役にも立っていませんし、逆に嘘を見つけることが出来るから相手を騙しやすいなんていう風に能力アップしています。
雪子の体内時計もむしろドライバーとしての技術の方が役に立っているし、久遠の掏摸はもう神業と化して失敗などいたしません。
神業といえば前作でも登場し彼らをサポートした鍵屋の田中は彼一人いれば事件は解決してしまうんじゃないかと思うくらいの存在と化しています。で、メタ発言が登場するわけですよ。
まあ響野の演説だけは相変わらずですが、事件解決に必要な人間でもなくなってしまっているので居れば面白いのですが、存在自体が不自然でもあります。
メタ発言がなければとりあえず満足は出来たのに……、駄目だこりゃ。
コメント
「陽気なギャングの日常と襲撃」 伊坂幸太郎
陽気なギャングの日常と襲撃
「陽気なギャングの日常と襲撃」
伊坂幸太郎
四人の銀行強盗、人間嘘発見器・成瀬、演説の達人・響野、
天才スリ・久遠、正確な体内時計の持ち主・雪子。
映画化された「陽気なギャングが地球を回す」の続編。
映画を観て、原作