来月の気になる本 2006/7

「化石の記憶(1)(2)」 たがみよしひさ 秋田文庫
「pulp(3)」 森橋ビンゴ ファミ通文庫
「アラビアの夜の種族(1)(2)(3)」 古川日出男 角川文庫
「学園キノ」 時雨沢恵一 電撃文庫
「コッペリア」 加納朋子 講談社文庫
「そして五人がいなくなる<名探偵夢水清志郎事件ノート>」 はやみねかおる 講談社文庫
「プレシャス・ライアー」 菅 浩江 光文社文庫
「支那そば館の謎」 北森 鴻 光文社文庫
「こどもの一生」 中島らも 集英社文庫
「一生に一度の月」 小松左京 集英社文庫
「FINE DAYS」 本多孝好 祥伝社文庫
「いしいしんじのごはん日記」 いしいしんじ 新潮文庫
「人生激場」 三浦しをん」  新潮文庫
「愛のひだりがわ」 筒井康隆 新潮文庫
「ニシノユキヒコの恋と冒険」 川上弘美 新潮文庫
「りえちゃんとマーおじさん」 南條竹則 villagebooks edge
「誠実な詐欺師」 トーベ・ヤンソン ちくま文庫
「暁の女王マイシェラ」 マイクル・ムアコック ハヤカワ文庫SF
「虐げられしテクラ」 スティーヴン・ブルースト ハヤカワ文庫FT
「川の名前」 川端裕人 ハヤカワ文庫JA
「ダークライン」 ジョー・R・ランズデール ハヤカワ・ミステリ文庫
「カズムシティ」 アレステア・レナルズ ハヤカワ文庫SF
「ティンカー」 ウェン・スペンサー ハヤカワ文庫SF
「七王国の玉座(3)」 ジョージ・R・R・マーティン ハヤカワ文庫SF
「ロミオとロミオは永遠に(上)(下)」 恩田 陸 ハヤカワ文庫JA
「イリアム」 ダン・シモンズ 早川書房
「特別料理」 スタンリイ・エリン 早川書房
「夜の旅 その他の旅」 チャールズ・ボーモント 早川書房
「ナウ・ユー・シー・イット(仮)」 リチャード・マティスン 扶桑社ミステリー
「聖遺の天使」 三雲岳斗 双葉文庫
「ダレン・シャン(1)(2)(3)」 ダレン・シャン 小学館ファンタジー文庫
「八月の熱い雨」 山之内正文 東京創元社ミステリ・フロンティア
「探偵小説と記号的人物 ミネルヴァの梟は黄昏に飛びたつか?」 笠井潔 東京創元社キイ・ライブラリー
「赤い護符 ルーンの杖秘録2 新版」 マイケル・ムアコック 創元推理文庫
「グラックの卵」 浅倉久志編 国書刊行会
どひゃー、なんなんだろうこの多さは。とてもじゃないけど全部は無理です。
森橋ビンゴは予定ではこの巻で完結のはず。なんにせよめでたしめでたし。
「アラビアの夜の種族」は三分冊ですか……。
時雨沢恵一のは、なんじゃこりゃと言いたいところですが、番外編なのかな。
加納朋子の「コッペリア」は著者の新境地ということだったんだけれども、読むかどうかはちょっと微妙なところ。
中島らもの「こどもの一生」はたしかCDがセットになっていた四六版の文庫化。さすがに文庫ではCDはつかないか。
はやみねかおるはとうとう講談社文庫にまでご登場。まあ小野不由美の『十二国記』シリーズという前例があるから移籍しても驚かないけれど。
小松左京の「一生に一度の月」は復刊なのかな、いったいなんなんだろう。何とも懐かしい題名です。
villagebooksの南條竹則は気になる一冊。villagebooksと南條竹則と言う組み合わせからして想像がつきません。
ちくま文庫からはトーベ・ヤンソンの傑作「誠実な詐欺師」が文庫化。待っていましたよ。
待っていたといえばダン・シモンズの「イリアム」ですが、アレステア・レナルズの「カズムシティ」も出ます。値段からして「啓示空間」と同程度の厚さになるみたい。
ウェン・スペンサーは調べてみたところ2003年にジョン・W・キャンベル賞を受賞した新人作家の模様。
異色作家短篇集のほうはまあおいといて、扶桑社ミステリーからリチャード・マティスンが出るのが凄い……んだけど今ひとつポイントをはずした、いや、ずらしたセレクションをしてくるなあ。エリスンの短編集のほうはまだ?
小学館はとうとう「ダレン・シャン」を文庫化してきました。これって十二巻もあるんだね。
ミステリ・フロンティアからは山之内正文が登場。「エンドコール メッセージ」が面白かったのでちょっと期待してます。
国書刊行会の<未来の文学>シリーズはほんとに出るかどうかわからないけれどもレム・コレと比べるとやけに順調だなあ。しかし最後に待ち受けているであろう「ダールグレン」は恐ろしい。果たして読み切れることが出来るのだろうか。

コメント

  1.  大量出版ですね。
     気になるのは,なんといっても「グラックの卵」(浅倉久志編 国書刊行会)。
     国書刊行会のホームページでは,
     『―奇想・ユーモアSF紹介の第一人者、浅倉久志がセレクトした傑作選。伝説の究極的ナンセンスSF、N・ボンド「見よ、かの巨鳥を!」、J・スラデックの傑作中篇「マスタースンと社員たち」、H・ジェイコブズの表題作他、H・カットナー、W・テンなどの抱腹絶倒作が勢揃い! 7月刊行予定―』とありますが,これは楽しみであります。
     最近,街中にでる機会がなくて,まだ,「ベータ2のバラッド」も購入できておらず。アンソロジーは,いかに名作でも,なかなか重版されないので早めに購入しておかないと臍を噛む目に会うかもしれません。 

  2. Takeman より:

    今月はエッセイ集も出るようですし、浅倉久志さんはがんばっていますよねえ。しかし、カットナーとかテンとかよく引っ張り出してきたものだと思います。

  3. A・T より:

      はやみねかおる「そして五人がいなくなる」懐かしいです。小学生の時はもう夢中になりまして、シャーロキアンの真似をして、いろいろ細かい元ネタとか日付の矛盾とかを研究したものです。今、考えれば小学生にわかるミステリネタとは思えないものがたくさんですが、逆に言えばいいミステリ案内本でした。わかるふりをして『黒死館殺人事件』を読もうと思って挫折したり、いい思い出ばかりです。
     一年に一冊新刊がでるのを心待ちにした初めての本です。

  4. Takeman より:

    私は、このシリーズを読んだことがなかったので、ちょっと楽しみにしています。
    子供向けだからといって手を抜かない作品はやっぱり面白いですよね。

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