クレイグ・ライス著 / 水野 恵訳
この本が、クレイグ・ライス名義で出版されるってのもなんだか時代の流れというかあるいは、ジプシー・ローズ・リーは過去の人になってしまい、なんの影響力もなくなってしまったんだなあという思いにかられます。といっても自分自身もジプシー・ローズ・リーに何の思いもないんですが……。
前作「Gストリング殺人事件」と同様、表向きはこの本もジプシー・ローズ・リーが書いた本でありながら、実際はクレイグ・ライスが代作していたんじゃないかってことで、広く知れ渡っていたんだけども、解説によればライスの代作は疑問だという説もあるらしい。
ライスのファンとしてはこれがライスの筆によるものであって欲しい気持ちもあるのだけれども、誰が書いたにせよ面白い本であることに変わりはないのだからジプシー・ローズ・リーの作品のままでもいい気持ちもあります。
ライスの処作品同様、話の大部分はドタバタ騒ぎで、主人公たちはいつも飲んでばかり。おまけに意図的ではないものの事件をややこしくさせようとする人物が当然のごとく登場、題名にもあるジプシーのママのキャラクターは特に強烈。確かにライスが書いたといっても不思議ではないよなあ。
前作「Gストリング殺人事件」と同様、表向きはこの本もジプシー・ローズ・リーが書いた本でありながら、実際はクレイグ・ライスが代作していたんじゃないかってことで、広く知れ渡っていたんだけども、解説によればライスの代作は疑問だという説もあるらしい。
ライスのファンとしてはこれがライスの筆によるものであって欲しい気持ちもあるのだけれども、誰が書いたにせよ面白い本であることに変わりはないのだからジプシー・ローズ・リーの作品のままでもいい気持ちもあります。
ライスの処作品同様、話の大部分はドタバタ騒ぎで、主人公たちはいつも飲んでばかり。おまけに意図的ではないものの事件をややこしくさせようとする人物が当然のごとく登場、題名にもあるジプシーのママのキャラクターは特に強烈。確かにライスが書いたといっても不思議ではないよなあ。
コメント
はじめまして、TKATです。
クレイグ・ライスは好きな作家の1人なのですが、この本は知りませんでした~。最近出版されたようですが復刻版なのかな?
<ママ~>とタイトルについてると、一瞬ジェイムズ・ヤッフェのママシリーズ??なんて思ってたら全然違いました(笑。
ストリッパーであるジプシー・ローズ・リーの代筆だと思いきや、それすらも疑惑説があるんですか・・・。
ジプシーママのキャラクターの強烈さ、是非読んでみたいですね。
TKATさん、はじめまして。
確かに「ママ…」と付いているとヤッフェの<ブロンクスのママ>シリーズのほうを思ってしまいますよね。
この本は私が知っている限りでは本邦初訳のはずです。前作の「Gストリング殺人事件」の方も復刊してくれるとありがたいんですがね。
「ママ、死体を発見す」 クレイグ・ライス
『ママ、死体を発見す』 MOTHER FINDS A BODY
著者:クレイグ・ライス (Craig Rice)
訳者:水野恵
出版社:論創社 論創海外ミステリ48
<簡単なあらすじ>
元ストリッパーのジプシー・ローズ
こんばんは。
早速図書館で借りて読んでみました。ママのキャラクターはいいですね~。特にポーカーをはじめてするフリをするシーンは印象的。外で見せるママの二面性はなかなかのもんです。
「Gストリング殺人事件」は未読なので是非復刊して欲しいですね。
それとトラックバックさせていただきましたのでよろしくです。
「Gストリング殺人事件」は翻訳されたのが1950年なので、新訳でぜひともお願いしたいものです。
もちろん、その他の未訳の作品も全部だしてほしいんですけど、ちょっと欲張りすぎかな。