マイクル・ムアコック著 / 井辻 朱美訳
「この人を見よ」を読んで、この話のどこが面白いんだろうかと悩んで以来、ムアコックの小説は読まずに来たんですが、それでも「この人を見よ」の主人公カール・グロガウアーが登場する「Breakfast in the ruin」という続編だけはとりあえず読んでみたいなあと思っていました。もっとも未だに翻訳される気配もないので今ではすっかりあきらめていますが、「この人を見よ」の方は今、読み返してみれば案外面白かったりするのかもなどと思っていたりもします。
とそれはともかく「エルリックサーガ」がめでたく復刊することになりました。これを機会に読まず嫌いだったムアコックにチャレンジしてみてもいいんじゃないかと思って読んでみると、これがなかなか面白いです。
発表年順ではなく話の中での年代順に刊行されることになったわけですが、今回の二話はわりと明るめの内容でした。思っていたよりも後ろ向きな性格のエルリック、病弱で悩みっぱなしなくせに、あんがい無鉄砲で怒りに身を任せて皆殺しをしたりと、さすが語り継がれるだけのことはありました。おまけに知らないところで隠し子まで作っちゃうし。
とそれはともかく「エルリックサーガ」がめでたく復刊することになりました。これを機会に読まず嫌いだったムアコックにチャレンジしてみてもいいんじゃないかと思って読んでみると、これがなかなか面白いです。
発表年順ではなく話の中での年代順に刊行されることになったわけですが、今回の二話はわりと明るめの内容でした。思っていたよりも後ろ向きな性格のエルリック、病弱で悩みっぱなしなくせに、あんがい無鉄砲で怒りに身を任せて皆殺しをしたりと、さすが語り継がれるだけのことはありました。おまけに知らないところで隠し子まで作っちゃうし。
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