権田 万治監修 / 新保 博久監修
近くの書店の棚に並んでいて、いつでも買えるという安心感と、内容的にもやむを得ないとはいえ広く浅く気味で個人的にはもう少し深い部分が欲しかったので購入を見合わせているうちに改訂版が必要になってくるくらい時が経ってしまった「日本ミステリー事典」ですが、今年の二月一杯で絶版になってしまったことを知り、あわてて購入。
で、実際に読んでみると、作家名・登場人物名・ミステリ用語が何の区別もなくアイウエオ順に載っているので、ガイドブック的な用途として読もうとすると非常に読みにくく、やはり事典でした。かなりの作家を網羅しているようだけれども、美唄清斗のように、愛川晶の項目の中で言及されていても項目として取られていない作家がいるあたり、やはり改訂版が出て欲しかったとしみじみ思いましたよ。
2000年に出た本なので、それ以降の作家に関してはもちろん言及がなされていないのですが、この六年分の空白が結構大きな空白だと思えたりするのはそれだけ日本のミステリが充実していたからでもあるので、変な意味で安心できたりもしました。
細かく見ていくと、北川歩実はやっぱり年齢・性別・経歴不詳だったり、松尾由美の旦那が柾悟郎で驚いたり、山田風太郎も都筑道夫もまだ日本ミステリー文学大賞を受賞していなくって存命中の表記だったりと、なかなか面白い発見が一杯。
裏表紙の阿刀田高の文章は、ほんとに読んでから書いたのかと問いつめたくなるような我が道を行く文章なんだけど、専門用語の例として「奇妙な味」「安楽椅子探偵」と自分に関係するものしか挙げていない所なんかはちょっと微笑ましい気もしてきます。
で、実際に読んでみると、作家名・登場人物名・ミステリ用語が何の区別もなくアイウエオ順に載っているので、ガイドブック的な用途として読もうとすると非常に読みにくく、やはり事典でした。かなりの作家を網羅しているようだけれども、美唄清斗のように、愛川晶の項目の中で言及されていても項目として取られていない作家がいるあたり、やはり改訂版が出て欲しかったとしみじみ思いましたよ。
2000年に出た本なので、それ以降の作家に関してはもちろん言及がなされていないのですが、この六年分の空白が結構大きな空白だと思えたりするのはそれだけ日本のミステリが充実していたからでもあるので、変な意味で安心できたりもしました。
細かく見ていくと、北川歩実はやっぱり年齢・性別・経歴不詳だったり、松尾由美の旦那が柾悟郎で驚いたり、山田風太郎も都筑道夫もまだ日本ミステリー文学大賞を受賞していなくって存命中の表記だったりと、なかなか面白い発見が一杯。
裏表紙の阿刀田高の文章は、ほんとに読んでから書いたのかと問いつめたくなるような我が道を行く文章なんだけど、専門用語の例として「奇妙な味」「安楽椅子探偵」と自分に関係するものしか挙げていない所なんかはちょっと微笑ましい気もしてきます。
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