スティーヴン・ブルースト著 / 金子 司訳
まさか、ファンタジー世界でマフィアの抗争物語をやるとは思ってもみませんでしたよ。
前作では、目的が暗殺だったりして物騒な目的ではあったものの、言い換えれば軽快厳重な博物館へ宝石を盗み出すチームプレイの犯罪物といった趣があったのに対して、今回は全く別。良い意味で裏切られました。
ファンタジー世界に別の要素を持ち込むことは、思いつく範囲でロバート・アスプリンの<マジカルランド>シリーズなんかがやっていることなんだけれども、あちらはユーモアファンタジーで、こちらはいたって真面目。もっとも真面目といってもとぼけた味わいがあるので抗争になってもそれほど血なまぐさい場面は無いんだけれども、その代わり金勘定の部分が非常にシビア。抗争も金がかかるってことがよくわかります。
前作の一年前の話なので、かみさんとのなれそめの話なんかも登場するんだけども、これが壮絶。主人公は途中で、自分の友人は一度は自分を暗殺しようとしてたことがあるやつばかりだと気が付いたりとなかなか愉快な設定が登場して実に楽しい。拳で友情を深めるって話は漫画における黄金パターンとして語られることが多いんだけども、このシリーズでは暗殺で友情や愛情を深めたりするんだがらたまらないねえ。
前作では、目的が暗殺だったりして物騒な目的ではあったものの、言い換えれば軽快厳重な博物館へ宝石を盗み出すチームプレイの犯罪物といった趣があったのに対して、今回は全く別。良い意味で裏切られました。
ファンタジー世界に別の要素を持ち込むことは、思いつく範囲でロバート・アスプリンの<マジカルランド>シリーズなんかがやっていることなんだけれども、あちらはユーモアファンタジーで、こちらはいたって真面目。もっとも真面目といってもとぼけた味わいがあるので抗争になってもそれほど血なまぐさい場面は無いんだけれども、その代わり金勘定の部分が非常にシビア。抗争も金がかかるってことがよくわかります。
前作の一年前の話なので、かみさんとのなれそめの話なんかも登場するんだけども、これが壮絶。主人公は途中で、自分の友人は一度は自分を暗殺しようとしてたことがあるやつばかりだと気が付いたりとなかなか愉快な設定が登場して実に楽しい。拳で友情を深めるって話は漫画における黄金パターンとして語られることが多いんだけども、このシリーズでは暗殺で友情や愛情を深めたりするんだがらたまらないねえ。
コメント
いつも見てます。ども屍です。
本文と関係ないコメントで失敬ですが桜庭一樹『少女には向かない職業』がブロードバンド・ドラマ化。
2006年5月26日より配信開始だそうで。
1話50分の全10話予定。無料配信なので興味があれば是非どうぞ。
屍さん、お久しぶりです。
ああ、その話は私も知っていました。この話の場合、映像化して観たいシーンというのは特にないので、見るかどうかはちょっと微妙ですね(^^;