バタフライ・エフェクト


バタフライ・エフェクトを観ました。
全てが結末に収束するタイプの映画なので、結末を受け入れることが出来るかどうかで評価が変わってしまうだろうなあ。
主人公は子供の頃、時々一定時間の記憶が無くなってしまうという体質を持っていた青年。気が付くと数十分ほどの記憶がないのだ。しかし、いつしかそのような症状にも悩まされることもなくなり、大学で記憶に関する研究をする毎日。
そんなある日、子供の頃から付けていた日記を眺めている時、過去の光景を見る。それは丁度、子供の頃の記憶のない時間の光景だった。
と、ここまではいわば話の設定部分。本題は自分のせいで死なせてしまった愛する幼なじみの彼女を救おうと過去を改変する部分にあります。
しかし、少年時代の様子から物語は始まるのだけれども、この少年時代に起こる出来事がかなり極悪。ちょっとばかり過去を変えただけでは全然未来は良くはならない。むしろ主人公が過去を変えるたびに結果はどんどん悪くなるのです。
愛する人を救うため、という行為が主人公とその周りの人々の人生を大きく変えてしまいます。それも不幸な方向に向けて。まるで、割り当てなくてはいけない不幸の量というものが決まっていて誰かが幸福になれば、別の誰かがその分不幸になるかのように。
そして切なすぎるハッピーエンド。
別段、目新しいアイデアがあるわけでもなく、ところどころ解決されない疑問点があり細かな部分で整合性がとれていないんですが、ラストの着地で全てOK。満足しました。
と、どうやらディレクターズカット版という物があって、こちらは結末が異なるらしいのです。しかも本来の結末はこちらのほうで、その為に劇場公開版では矛盾点が残ったままになってしまったらしい。

コメント

  1. バタフライ・エフェクト

    君を救うため、僕は何度でも過去に戻る。
    バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション
    「幼少時から記憶を失うことが度々あったエヴァンは、治療のため
    日記をつけていた。
    10代前半、友人達との悪戯で大事故をおこすがそれさえも彼の
    記憶になかった。

  2. kazuou より:

    この作品、非常に面白く観ました。時間ものSFとしては、近年まれに見る傑作ではないかと思います。
    確かに疑問点がいくつか浮かぶのですが、観ている間は全然気になりませんでした。似たような映画としては『リバース』『タイムアクセル12:01』などがありますが、今のところ僕の中ではぶっちぎりの一位です。
    レンタルで観たのですが、レンタル版にはディレクターズ・カット版が収録されてない! ネットでそちらの結末を調べてみたのですが、かなりすさまじい結末です! これを公開されてたら、切ないどころの話じゃないですね。

  3. Takeman より:

    「リバース」「タイムアクセル12:01」も同様なんですか。どちらも観たことがないので今度見つけたら観てみることにします。
    ディレクターズ・カット版のラストは私も検索して調べてみたんですが、あのラストにするつもりだったのであれば児童虐待やチャイルドポルノなど、過剰なまでのエグさに納得しましたよ。切ない系ではなくってショッキング映画になってたでしょうね。

  4. 司書つかさ より:

    はじめまして。
    ディレクターズカット版も見たのですが、
    かなり「そりゃ、ないよ~」という感じのきついラスト。
    監督のオーディオコメンタリーと一緒に見ると納得はできるのですが、
    個人的には、上映版の方が好きですね。

  5. Takeman より:

    司書つかささん、はじめまして。
    機会があればディレクターズ・カット版も観てみたいきもするんですが、私も上映版だけで満足してますよ。
    ラストでオアシスが流れるところなんてあまりにうまく当てはまりすぎて卑怯に近いですから。

  6. Patsaks より:

    バタフライ・エフェクト

    バタフライ・エフェクトとは、「ある場所で料が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」
    初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す、というカオス理論を詩的に表現したもので、有名学者の講演のタイトルに由来する。
    このように書くと難しいそうだが、映画の内容はそんなに難しくはない。
    冒頭出てくる主人公が書くメモ「もし誰かがこのメモを見つけたならそれは僕の計画が失敗した証拠、その時僕は死んでいる。
    でももし僕が最初に戻れたらその時はきっと彼女を救えるだろう」
    なんだか意味ありげな内容だが一応覚えておこう。
    特殊な能力を持った主人公エヴァンは、不可解な行動をとることがある。
    しかし、当の本人はその不可解な行動をとったときの記憶がないのだ。
    その記憶を失ったとき、不可解な行動をとったときこそ重要な意味を果たす。
    映画が進むにつれバラバラだったパズルのピースが一つの形になっていく。
    そしてエンディングは・・・。
    バタフライ・エフェクトは、オリジナリティのある内容で私の観た映画のなかでもベストな作品、さすがに監督と脚本(エリック・ブレス)を兼ねている作品は映像に説得力がある、バタフライ・エフェクトかなりお勧めです。
    因みにエンディングは、劇場公開版、DVDに収録されている2種類のエンディングと、セルDVDに収録されているディレクターズカット版がある。
    ディレクターズカット版は観ていないが、私的には劇場公開版が良かったと思う。
    これから観るあなたはどのエンディングが気に入るだろうか?

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