中町 信著
作者が気に入っているからといって読者も気に入るとは限りません。
だからといってつまらなかったわけじゃなくって、「天啓の殺意」の方が好みだっただけにすぎません。もっとも高校野球を扱ったミステリというと東野圭吾の「魔球」があって個人的にはそっちの方がさらに好きなんですが、思わぬところで類似点があったのに驚きました。
それにしてもあいかわらず外連身がなく、仕掛けたトリックに比べると地味な筋運びなんだけれども、読みやすいのでさくさく読むことができました。
ただし、どのくらい改稿したのか判らないし、当時としてもどうだったのか判らないけれどもセンスの古さが何ともいえません。それがある種の味にもなってはいるんですが、何しろ毛皮のコートを着た女子高生が殺されるのです。そして側には殺された女子高生の物と思われるベレー帽が転がっています。最初はこの服装そのものがトリックの一部かと思ってしまいましたよ。
まあそれはともかく、あとがきを先に読んでしまう人は、作者が仕掛けたトリックに途中で気が付いてしまうかも知れません。あとがきなど先に読まずに気持ちよく騙されるのがやっぱり楽しいものです。
だからといってつまらなかったわけじゃなくって、「天啓の殺意」の方が好みだっただけにすぎません。もっとも高校野球を扱ったミステリというと東野圭吾の「魔球」があって個人的にはそっちの方がさらに好きなんですが、思わぬところで類似点があったのに驚きました。
それにしてもあいかわらず外連身がなく、仕掛けたトリックに比べると地味な筋運びなんだけれども、読みやすいのでさくさく読むことができました。
ただし、どのくらい改稿したのか判らないし、当時としてもどうだったのか判らないけれどもセンスの古さが何ともいえません。それがある種の味にもなってはいるんですが、何しろ毛皮のコートを着た女子高生が殺されるのです。そして側には殺された女子高生の物と思われるベレー帽が転がっています。最初はこの服装そのものがトリックの一部かと思ってしまいましたよ。
まあそれはともかく、あとがきを先に読んでしまう人は、作者が仕掛けたトリックに途中で気が付いてしまうかも知れません。あとがきなど先に読まずに気持ちよく騙されるのがやっぱり楽しいものです。
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