有川 浩著 / 徒花 スクモイラスト
昭和の終わりから、メディア良化法なる法律が施行されてしまったことで枝別れしたもう一つの日本が舞台。この法律に対抗して図書館が武装した防衛隊を組織するようになったのですが、どうにもこのあたりの設定が読んでいていちいち引っかかります。検閲が当たり前の世界のわりには出版そのものはわりと自由なようで、検閲対象となるような内容のものでも書店に並ぶまではできるようなのです。まあ深く考えなければいいんですが、背景説明が入るたびに引っかかってしまうのです。
話そのものは、あまりにベタすぎる展開の嵐であり、こういう話は嫌いじゃないのでまあ楽しむことは出来たんだけど、登場人物の性格設定が前作、前々作と被っているので、前作や前々作で使わなかったエピソードを新しい設定で使ってみましたという感じ。結局は自衛官の恋愛話なので読み飽きてしまった面があります。
これで、本に対する愛が感じられたのならまだ良かったのですが、主人公の志望動機は王子様に会うことであり、本を守ることは目的ではなく手段になってしまっているので仕方ありません。
うーん、設定で引っかかってしまったのが敗因。というかやっぱり設定に無理がありすぎるんで、作中で登場人物が正論はきまくっても説得力が欠けてしまいます。
読み終えて、時雨沢恵一に対するオマージュという部分が結局何処だったのか判りませんでした。ひょっとしてアレのことだったのかな。
話そのものは、あまりにベタすぎる展開の嵐であり、こういう話は嫌いじゃないのでまあ楽しむことは出来たんだけど、登場人物の性格設定が前作、前々作と被っているので、前作や前々作で使わなかったエピソードを新しい設定で使ってみましたという感じ。結局は自衛官の恋愛話なので読み飽きてしまった面があります。
これで、本に対する愛が感じられたのならまだ良かったのですが、主人公の志望動機は王子様に会うことであり、本を守ることは目的ではなく手段になってしまっているので仕方ありません。
うーん、設定で引っかかってしまったのが敗因。というかやっぱり設定に無理がありすぎるんで、作中で登場人物が正論はきまくっても説得力が欠けてしまいます。
読み終えて、時雨沢恵一に対するオマージュという部分が結局何処だったのか判りませんでした。ひょっとしてアレのことだったのかな。
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