ブライアン・ラムレイ著 / 夏来 健次訳
クトゥルー物はあまり興味が無く、ラブクラフトの小説も読んだことが無かったのだけれどもブライアン・ラムレイの「地を穿つ魔」が何となく気になってしまったので、前作というかその前に出ていた「タイタス・クロウの事件簿」を読んでみました。
本来ならば、ラブクラフトの方を先に読んでから読み始めるのが筋というものだろうけど、そこはさておき…。
クトゥルーと戦う探偵物というふれこみなのだけれども、この短編集の方ではそんな物はほとんど登場せず、怪しげな妖術師の何人かと対決する程度。そういう話の方は長編で語られているみたいなのでちょっと期待ははずれ。主人公であるタイタス・クロウ自身が全く登場しない話があったりと、どちらかといえば番外編に近い内容でした。
なので、結果としては無理してこちらの方から先に読まなくっても良かったんだけれども、クトゥルー神話の知識があまりなくても楽しめたという点では、先に読んで良かったのかも知れません。
創元推理文庫ではないのに「の事件簿」とつけたのはやっぱり創元推理文庫の短編集の題名を意識していたのだろうか?
本来ならば、ラブクラフトの方を先に読んでから読み始めるのが筋というものだろうけど、そこはさておき…。
クトゥルーと戦う探偵物というふれこみなのだけれども、この短編集の方ではそんな物はほとんど登場せず、怪しげな妖術師の何人かと対決する程度。そういう話の方は長編で語られているみたいなのでちょっと期待ははずれ。主人公であるタイタス・クロウ自身が全く登場しない話があったりと、どちらかといえば番外編に近い内容でした。
なので、結果としては無理してこちらの方から先に読まなくっても良かったんだけれども、クトゥルー神話の知識があまりなくても楽しめたという点では、先に読んで良かったのかも知れません。
創元推理文庫ではないのに「の事件簿」とつけたのはやっぱり創元推理文庫の短編集の題名を意識していたのだろうか?
コメント
自分はクトゥルー神話好きなので色々クトゥルー物読みます。
なかでも「アーカム計画」は傑作だと思うので、機会があれば是非どうぞ。
SF色の強いのでいったら「時間からの影」などでしょうか。
「アーカム計画」とロバート・ブロックの方ですね。
クトゥルー物はいろんな人が書いているので、本家を読まなくっても、何となく読んだ気がしてしまってついつい後回しになってしまうんですよ。
まずは本家のラブクラフトのほうから読み始めようかと思っています。
「タイタス・クロウの事件簿」ブライアン・ラムレイ/著
「タイタス・クロウの事件簿」ブライアン・ラムレイ/著読みました。
イギリスの作家のホラー小説、というかクトゥルー神話もの中短編集です。原書が発行されたのは1987年ですが、随分クラシックな印象の作品です。
内容だけではなく、翻訳の仕方も理由の一つかとは思いますが、ブラックウッドと同世代の作家の作品といわれれば信じてしまいそうです。
同時代に同じクトゥルー神話を扱った作品「ザ・キープ」などのF・ポール・ウィルソン作品があることを考えると信じられないくらい古典的な怪奇小説の趣を残している。中短編集であることも一因かもしれませんが。
古典的な香りを残しているということは一概に否定的なものでもなく、たまにはこういった作品のまどろっこさ、回りくどさというものもたまには味わい深いものです。
全ての作品がスティーブンキングでもしょうがないし、ジェットコースター小説である必要も、理由もない。
いわゆる怪奇小説を好きな人には楽しめる作品だと思われます。
中身と発行時期のギャップを感じて結構最近の本だな、と思いましたが考えると20年も前の本とも言える。年ですね。