タイタス・クロウの事件簿

タイタス・クロウの事件簿
ブライアン・ラムレイ著 / 夏来 健次訳

コメント

  1. より:

    自分はクトゥルー神話好きなので色々クトゥルー物読みます。
    なかでも「アーカム計画」は傑作だと思うので、機会があれば是非どうぞ。
    SF色の強いのでいったら「時間からの影」などでしょうか。

  2. Takeman より:

    「アーカム計画」とロバート・ブロックの方ですね。
    クトゥルー物はいろんな人が書いているので、本家を読まなくっても、何となく読んだ気がしてしまってついつい後回しになってしまうんですよ。
    まずは本家のラブクラフトのほうから読み始めようかと思っています。

  3. 「タイタス・クロウの事件簿」ブライアン・ラムレイ/著

     「タイタス・クロウの事件簿」ブライアン・ラムレイ/著読みました。
     イギリスの作家のホラー小説、というかクトゥルー神話もの中短編集です。原書が発行されたのは1987年ですが、随分クラシックな印象の作品です。
     内容だけではなく、翻訳の仕方も理由の一つかとは思いますが、ブラックウッドと同世代の作家の作品といわれれば信じてしまいそうです。
     同時代に同じクトゥルー神話を扱った作品「ザ・キープ」などのF・ポール・ウィルソン作品があることを考えると信じられないくらい古典的な怪奇小説の趣を残している。中短編集であることも一因かもしれませんが。
     古典的な香りを残しているということは一概に否定的なものでもなく、たまにはこういった作品のまどろっこさ、回りくどさというものもたまには味わい深いものです。
     全ての作品がスティーブンキングでもしょうがないし、ジェットコースター小説である必要も、理由もない。
     いわゆる怪奇小説を好きな人には楽しめる作品だと思われます。
     中身と発行時期のギャップを感じて結構最近の本だな、と思いましたが考えると20年も前の本とも言える。年ですね。

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