R.ブローティガン著 / 藤本 和子訳
前回「アメリカの鱒釣り」を読んだとき、少し涼しくなった初秋の頃に「西瓜糖の日々」も読んでみようと書いておきながら、とうに初秋も過ぎて冬となったのにまだ読んでいません。「西瓜糖の日々」。
さあ、ブローディガンを読もう。といざ読み始めると読んでいるのは「ビッグ・サーの南軍将軍」の方でした。ひょっとしたら未来永劫「西瓜糖の日々」を読む機会など訪れないのかもしれません。経験上、一度積読となってしまった本はよほどのことがない限り積読のままです。
さて気を取り直して「ビッグ・サーの南軍将軍」です。
会うたびに義歯の位置が変わる歯無しのリー・メロン。
曾祖父は南北戦争の時、将軍だったと豪語しているリー・メロン。
しかし記録を調べてみるとそんな記録は何処にもなく、友達に慰められる始末。
供給停止させられたガスを黙って使ってしまおうと、ガスの本管までトンネルを掘って無理矢理接続してしまったり、しかもガス量の調節なんて気にしないため、火を付ければ二メートルの炎が上がる。
そんな本能のままに生きているようなリー・メロンと、彼に振り回される「わたし」ことジェシーのお話。
なんと言っても、第一の結末・第二の結末・第三の結末・そして毎秒186,000で増え続ける結末という最後にあらわれる文章の醸し出すイメージが素晴らしい。
さあ、ブローディガンを読もう。といざ読み始めると読んでいるのは「ビッグ・サーの南軍将軍」の方でした。ひょっとしたら未来永劫「西瓜糖の日々」を読む機会など訪れないのかもしれません。経験上、一度積読となってしまった本はよほどのことがない限り積読のままです。
さて気を取り直して「ビッグ・サーの南軍将軍」です。
会うたびに義歯の位置が変わる歯無しのリー・メロン。
曾祖父は南北戦争の時、将軍だったと豪語しているリー・メロン。
しかし記録を調べてみるとそんな記録は何処にもなく、友達に慰められる始末。
供給停止させられたガスを黙って使ってしまおうと、ガスの本管までトンネルを掘って無理矢理接続してしまったり、しかもガス量の調節なんて気にしないため、火を付ければ二メートルの炎が上がる。
そんな本能のままに生きているようなリー・メロンと、彼に振り回される「わたし」ことジェシーのお話。
なんと言っても、第一の結末・第二の結末・第三の結末・そして毎秒186,000で増え続ける結末という最後にあらわれる文章の醸し出すイメージが素晴らしい。
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