北森鴻
「凶笑面」に続くシリーズ二作目。
相変わらず恐るべき高水準の一冊です、切れ味抜群のかみそりといったところ。
どの話も民俗学の解釈とフィールドワーク中に遭遇した事件とが二重写しになるような関係で、民俗学の解釈が行われると、事件の真相も見え始めてくるという凝った構成。どちらの謎も過不足無く意外な結論へと読者を導いて行きます。
欠点をいえば主人公の二人にあまり魅力がないことですが、短編集であることを考えると仕方ない部分もあります。しかし本作では登場人物の意外な側面が描かれたりもしているのでこの欠点も徐々に解消されていく気配も見せます。
オビによれば今秋、一作目の「凶笑面」がドラマ化されるらしい。はたしてどんな出来になることやら。
相変わらず恐るべき高水準の一冊です、切れ味抜群のかみそりといったところ。
どの話も民俗学の解釈とフィールドワーク中に遭遇した事件とが二重写しになるような関係で、民俗学の解釈が行われると、事件の真相も見え始めてくるという凝った構成。どちらの謎も過不足無く意外な結論へと読者を導いて行きます。
欠点をいえば主人公の二人にあまり魅力がないことですが、短編集であることを考えると仕方ない部分もあります。しかし本作では登場人物の意外な側面が描かれたりもしているのでこの欠点も徐々に解消されていく気配も見せます。
オビによれば今秋、一作目の「凶笑面」がドラマ化されるらしい。はたしてどんな出来になることやら。
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