ベルヴィル・ランデブーを観ました。
予備知識なしのまっさらな状態で観たので、見終わって特典映像を見るまで、スタジオジブリがこのアニメを作ったのだと思いこんでいました。「ジブリシネマライブラリー」という表記があったので。
登場するおばあちゃんの顔が宮崎駿に似ているなぁとか、ジブリが作ったにしては凄いセンスがいい絵だなぁとか思いながら…
実際はジブリとは全く無関係に作られたフランスのアニメでした。
それはともかく、凄くセンスのいいアニメでした。もっともセンスだけでできてしまっているともいえますが。
お話は凄く単純です。悪党に孫をさらわれたおばあちゃんが、飼い犬と共に海を渡ってベルヴィルという街までやって来て、そこで三つ子の老婆と知り合い協力を得て孫を助け出すというお話です。セリフはほとんどありません。どうせならセリフなんて全くなければいいとも思ったくらい。
おばあちゃんの表情や仕草がとても良いのです。孫への愛情がひしひしと感じられる。けれどもそれがほどよく、嫌みにならないように押さえられていて、それだけでもう満足。
それに比べると、助けられる孫の方が今ひとつ。セリフのない話だから表情が重要なくせにほとんど無表情で、無気力感が漂ってくるのです。こいつなんて助けなくっても良いよって思っちゃうぐらい。もっとも実際は無気力じゃないのですが。
そのせいでラストのセリフをどう解釈するべきか悩むところなのですが、おばあちゃんが二重の意味で孫を解放した話なのだろう。
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ベルヴィル・ランデブー 評価額・700円
●ベルヴィル・ランデブーを鑑賞。 戦後間もないフランス。内気で孤独な孫のシャンピ