福山 庸治著
「ピアノの森」の10巻がでました。とりあえず周辺の世界を固め終わって、ようやく本筋の部分に入り始めた感じです。
小学生編と比べると、パワーダウンしてはいるものの(まぁこれは子供を描くほうがうまいというせいもありますが)演奏シーンになるとやはりいい。
これだよ、これを待っていたんだと言いたくなります。実際、9巻からずいぶんと待たされましたが…
「ピアノの森」は絵で音を表現しようとしている漫画の中ではうまくいっている部類に入ると思いますが、表現方法としては音符を並べるというオーソドックスな手法です。
音の表現としては、絵柄の好みの問題もありますが音符を使わずに音を表現してみせた、さそうあきらの「神童」の方が上手かなと思います。こちらもピアノの天才が登場しますが、「ピアノの森」とは全然別の方向性。全4巻と短い話ですが物語としてはきれいに着地しています。
しかし、さらなる上手といえば、福山庸治の「マドモアゼル・モーツァルト」にとどめを刺すんじゃないかと思います。
モーツァルトが女性だったという設定の物語。直接の演奏シーンは少ないものの、そんなものが無くってもページ全体から音がわき出てくるかのようなコマ割や構成と構図。
ミュージカルをそのまま紙の上で再現して見せたと言ってしまうのは大げさ過ぎるかもしれないのだけれども、そう言い切ってしまいたい気持ちがわき上がってきます。
サリエリがモーツァルトに嫉妬しながらも同時に惹かれてしまったのも、モーツァルトが女性だったからこそと言うのは真実味がある話です。もちろん虚構ですが。
ピアノつながりでは「のだめカンタービレ」もあるのだけれど、こちらは未読。そのうち読んでみようかと思っています。
小学生編と比べると、パワーダウンしてはいるものの(まぁこれは子供を描くほうがうまいというせいもありますが)演奏シーンになるとやはりいい。
これだよ、これを待っていたんだと言いたくなります。実際、9巻からずいぶんと待たされましたが…
「ピアノの森」は絵で音を表現しようとしている漫画の中ではうまくいっている部類に入ると思いますが、表現方法としては音符を並べるというオーソドックスな手法です。
音の表現としては、絵柄の好みの問題もありますが音符を使わずに音を表現してみせた、さそうあきらの「神童」の方が上手かなと思います。こちらもピアノの天才が登場しますが、「ピアノの森」とは全然別の方向性。全4巻と短い話ですが物語としてはきれいに着地しています。
しかし、さらなる上手といえば、福山庸治の「マドモアゼル・モーツァルト」にとどめを刺すんじゃないかと思います。
モーツァルトが女性だったという設定の物語。直接の演奏シーンは少ないものの、そんなものが無くってもページ全体から音がわき出てくるかのようなコマ割や構成と構図。
ミュージカルをそのまま紙の上で再現して見せたと言ってしまうのは大げさ過ぎるかもしれないのだけれども、そう言い切ってしまいたい気持ちがわき上がってきます。
サリエリがモーツァルトに嫉妬しながらも同時に惹かれてしまったのも、モーツァルトが女性だったからこそと言うのは真実味がある話です。もちろん虚構ですが。
ピアノつながりでは「のだめカンタービレ」もあるのだけれど、こちらは未読。そのうち読んでみようかと思っています。
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