これは良い作品です。
正直言って、絵はあまりうまくないし、コマ割りなど技術的な部分でも未熟さが目立つのですが……
「透明病」という病気が起こる世界、現実の世界と作品内の世界の違いはそれだけです。体が徐々に透明になるというだけでそれ以外はいたって健康、死に至る病ではありません。病気と認定されているので保険も利きますが、原因・治療方法は不明の状態。
佐藤マコトの「サトラレ」を彷彿させる設定構造ですが、あちらと違って、こちらは主人公が中学生であり、舞台となる場所は主人公の住む町や中学校と小さくまとまっています。
中学生の持つ様々な不安が「透明病」という設定を借りて繊細に語られています。技術的な未熟さもうまい具合に相乗効果を上げているというか、絵と内容が語られるテーマに対して奇跡的なバランスを保っているのです。なので読んでいる内に気にならなくなってきます。
もっとうまくなって面白い話を読ませて欲しいという気持ちがある反面、しばらくはこのままこの世界を見させて欲しいという気持ちにさせられます。
透明になっても物を見ることができるのかという疑問はあるのですが、そういう細かい矛盾点も気にならなくさせられる作品です。
正直言って、絵はあまりうまくないし、コマ割りなど技術的な部分でも未熟さが目立つのですが……
「透明病」という病気が起こる世界、現実の世界と作品内の世界の違いはそれだけです。体が徐々に透明になるというだけでそれ以外はいたって健康、死に至る病ではありません。病気と認定されているので保険も利きますが、原因・治療方法は不明の状態。
佐藤マコトの「サトラレ」を彷彿させる設定構造ですが、あちらと違って、こちらは主人公が中学生であり、舞台となる場所は主人公の住む町や中学校と小さくまとまっています。
中学生の持つ様々な不安が「透明病」という設定を借りて繊細に語られています。技術的な未熟さもうまい具合に相乗効果を上げているというか、絵と内容が語られるテーマに対して奇跡的なバランスを保っているのです。なので読んでいる内に気にならなくなってきます。
もっとうまくなって面白い話を読ませて欲しいという気持ちがある反面、しばらくはこのままこの世界を見させて欲しいという気持ちにさせられます。
透明になっても物を見ることができるのかという疑問はあるのですが、そういう細かい矛盾点も気にならなくさせられる作品です。
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